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　東北地方整備局福島河川国道事務所が阿武隈川上流に整備する遊水地群は現在、用地協議を進めており、工事着手は2024年度以降となる見通し。同事務所はまとまった範囲の用地を確保した個所から順次工事に入る方針。28年度の完成を目指す。
　遊水地は鏡石町に第1（約130ha）、玉川村に第2（約120ha）、矢吹町に第3（約100ha）の計3カ所整備し、全体で1500〜2000万㎥程度の洪水調節容量を確保する。
　用地は計350ha（地権者約800人）すべて買収する計画で、昨年10月に農地等、今年7月に宅地等の用地協議を開始した。9月末現在、約50人と契約済で、地権者の約3割と協議中。当初は今年度一部着工も視野に入れていた。
　代替地（宅地）整備は地権者の意向等を踏まえ基本設計をまとめ、24年度の実施設計、25年度の造成・インフラ整備を目指している。遊水地整備地内の埋蔵文化財調査は試掘調査を一部開始しており、用地協議の進捗等に応じて25年度に本調査に入る予定。