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滋賀産業新聞
2023/10/16

【滋賀】滋賀県 県立陶芸の森の施設活用

 滋賀県は、施設の老朽化や収蔵スペース不足など課題を抱えている「県立陶芸の森」について、来年度末までに有識者等と数回の懇話会を行い、施設整備の方向性をまとめていく方針だ。
 懇話会における主な内容は、▽現有施設の活用を前提に次期指定管理期間(26年度)における事業の方向性▽施設改修も含めた今後のあり方―など。窯業技術試験場が隣接地に移転したことで設立時から大きく状況が変わっていることを踏まえ、施設をどう活用していくかを議論していく。
 その後については、示された方向性に従い事業展開される見通しだ。
 同施設は、地域産業である信楽焼を世界へ発信することを目的に、展示や陶芸体験など多様な機能を持つ公園として総事業費62億5930万円をかけて平成2年に竣工。約40万平方bの敷地内に、2つの展示室のある「陶芸館」(延2334平方b、RC造2階建)・ホールやレストランのある「信楽産業展示館」(延2576平方b、RC造2階建)や、野外展示場や多目的広場などを備えている。年間を通して、国内外のアーティストの作品を紹介する展示や体験講座など様々な催し物を開催し、陶芸に関する交流の場であると同時に地域の観光拠点として人気のスポットとなっている。都度修繕を進めているが全体的に整備が必要となってきていることから今回施設そのものの見直しを実施することとした。
 なお、移転新築された信楽窯業技術試験場は甲賀市信楽町勅旨2200―5他にあり、敷地3473平方bに、本館棟(S造2階建、延782平方b)や別館(W造平屋建、延720平方b)がある。本館棟1階は主にイベントや展示等が行われる展示スペース・会議室・図書資料室・職員室等―で、2階は分析やデザインなど行えるスペースを設置。別館は主に作業場となっており、ろくろ成形室・湿式粉砕室・ガス焼成室・原料倉庫等―が配置されてる。

提供:滋賀産業新聞