北陸地方整備局は今年度、七尾市の国道470号能越自動車道田鶴浜七尾道路3・4キロの整備について、八幡地区での地盤改良工や笠師川橋の下部工の工事、赤浦地区での用地買収などを進めている。
田鶴浜七尾道路は同市赤浦町の病院西インターチェンジ(IC、仮称)〜千野町の七尾IC間3・4キロをつなぐ高規格幹線道路で、能越道全長117キロの一部区間を形成。観光地へのアクセス向上や、第3次救急医療施設である公立能登総合病院への搬送時間の短縮、物流機能の強化などが期待されている。2004年度に地域住民意見をルート検討に反映させるPI(パブリック・インボルブメント)手法を用いて計画路線を選定。16年度に事業化された。
20年度から工事に着手し、今年3月時点の事業進ちょく率は約19%となっている。用地は約81%で取得済み。総事業費は135億円を見込む。金沢河川国道事務所は9月に「R5能越道八幡地区改良その6工事」の入札を行い、落札者を南建設に決定。2〜3月には「R4能越道笠師川橋下部その2工事」(施工・日本海建設)「R4能越道八幡地区改良その5工事」(同南建設)を発注している。
主要構造物は、笠師川橋(橋長49メートル)のほか、鷹合川橋(同159メートル)、JR七尾跨線橋(同122メートル)、七尾IC橋(同57メートル)、市道矢田郷17号線跨道橋(同70メートル)の架設が計画されている。
このほか、能登総合開発促進協議会では、田鶴浜七尾道路を来年度最重点要望事項に盛り込んでおり、国に整備促進を働き掛けている。