愛知県警察本部は、「瀬戸警察署庁舎建築等設計」における業務委託契約の事業者の順位を誤って契約した件について、総合評価点の結果を修正し、参加した4者の中で、本来の順位が1位だった大建設計名古屋事務所(名古屋市東区)を新たに特定し、今後交渉契約に入る。8月28日に契約した当初分については、契約解除の合意を受けて、10月11日付で解除したことを公表した。再契約に臨むに当たり、「できるだけ速やかに契約したい」(警察本部施設課)と話した。設計工期については、当初予定通りの「2025年1月31日まで」を前提に交渉する考えだ。
瀬戸警察署庁舎建築等設計は、簡易公募型プロポーザル方式で選定し、4者が参加し、総合評価点が1位として特定した事業者を8月9日に決定し、8月28日に2億1615万円(税込み)の契約額で契約した。その後、9月初めに、総合評価の点数に誤りがあったことが判明し、警察本部が対応方法を検討していた。
警察本部は、誤契約の原因として、「簡易公募型プロポーザル方式の審査手続きで、参加各社の提案書の評価点の集計を誤り、総合評価点の最高得点者を取り違えて特定した」と説明した。今回、契約解除の合意を受けて、改めて修正した総合評価の審査結果を参加者に発送した。
瀬戸警察署は、庁舎の老朽化に対応するため、現敷地内で建て替えを計画。23〜24年度で基本および実施設計を行う。25〜27年度の3カ年度で建築工事を行う計画。新築の規模は、鉄筋コンクリート造または鉄骨造、5階建て程度(提案による)を計画。延べ面積は4032平方b。その他、車庫などを想定。現庁舎の北東側の現駐車場に建設する。所在地は、瀬戸市原山町1ノ2。
提供:建通新聞社