学生マンションの開発・運営などの毎日コムネット(東京都千代田区大手町、小野田博幸社長)は、金沢市もりの里で「(仮称)金沢大学前学生寮」建設を計画し、7月ごろから施工者選定を進めていたが、昨今の資材価格の高騰などを理由に、11日までに計画の延期を決めた。
建設規模はRC造7階建て延べ2408・07平方メートル(建築面積410・05平方メートル)。用途は共同住宅(学生寮)で賃貸ワンルーム70戸、食堂なども設ける予定だった。高さは22・32メートル。場所は同市もりの里1丁目153、155番で敷地面積は570・36平方メートル。工期は11月初旬から2025年1月末を予定していた。設計は安宅設計(東京都新宿区西新宿)。
毎日コムネットが運営受託している物件は全国で190棟を超え、「学生マンション」「食事付き学生マンション」「学生寮」「国際学生寮」と多岐にわたる。オートロックや防犯カメラ設置など、高いセキュリティに加え、バス・トイレ・キッチンの3点独立仕様、光ファイバーによるインターネット環境など設備面も充実している。
金沢大学前学生寮の計画延期について、毎日コムネットでは「地元建設会社を中心に見積もり徴集し、内容を精査していたが、昨今の資材価格の高騰や労務単価の上昇で予算が合わず、延期することにした」と述べ、「(富山市の)富山大学前学生寮計画2は当初から2棟構成だったため、着工を決断したが、金沢大学前学生寮は2、3年程度の時間を置いて取り組みたい。中止ではない」としている。