25年度に着工、26年度完成目標 県は、農林技術開発センター・農業大学校施設整備事業に係る設計業務の公募型プロポーザル二次審査の結果を公表。最優秀提案者に建友社・百田特定建設関連業務委託共同企業体を特定した。次点には三省建築研究所・PAL構造特定建設関連業務委託共同企業体を選んだ。10月に委託契約を締結し、25年3月に完了予定。工事は発注手続きを含み、2025年度から26年度までとされている。
4者が参加表明し技術提案書を提出。10月2日にプロポーザル審査委員会が開かれ、提出された技術提案書を審査。併せてヒアリングを実施した。一次審査350点満点、二次審査650点満点で競われた。最優秀提案者には808・2点を獲得した建友社・百田特定建設関連業務委託共同企業体を特定。次点として742・6点の三省建築研究所・PAL構造特定建設関連業務委託共同企業体を選出した。
最優秀提案者に関して、プロポーザル審査委員会の安武敦子委員長は「技術提案について、共有エリア(クリエイティブエリア)の考え方、エントランスから中庭を通して山並みが遠望できる点、建物の属性や周辺環境と調和した外観、樹木の保全、ZEB Readyの提案、県産材の構造材への積極的な利用など、さまざまな角度からの丁寧かつ合理的な提案が高く評価された。ヒアリングにおいても提案に対する明快な説明がなされた」などと講評。最優秀提案者として特定した点を挙げた。
長崎県の将来の農林業の姿を見据え、農林技術開発センターと農業大学校を「デジタル化、グローバル化に対応できる人と産業を育成する農林業の総合拠点」として、一体的に整備する。県農林技術開発センター、県立農業大学校のほか、農業大学校研究施設、新規就農相談センター、病害虫防除所も集約する。
現時点では鉄筋コンクリート造地上3階建て程度(地下なし)を想定。拠点施設の規模は約5200平方b(屋根付き駐車場、駐輪場は含まない)となる見込みだ。
建設工事費は概算で26億円程度(税込)。造成工事や外構工事はこれに含むが、既存施設の解体工事費は含まれていない。