徳島県は2023〜27年度までの5年間を計画期間とする、第2次自転車活用推進計画案をまとめた。7月に公表した計画素案に続くもので、サイクルステーションやサイクルピットの整備などを盛り込んでいる。鉄道駅や徳島阿波おどり空港、道の駅、高速バス停などの交通結節点に、県外から来たサイクリストの受け入れ環境を整える。
本州から四国へのメインルートとして見込まれている大鳴門橋自転車道は、徳島県側設置工事の委託契約先を本州四国連絡高速道路会社鳴門管理センター(鳴門市)とする。同工事は本四高速から発注される見通し。工期は2028年2月29日を予定している。
今後、大鳴門橋自転車道の完成を見据え、架橋記念館エディ(鳴門市鳴門町土佐泊浦)へのサイクルステーションの整備を進める。エディの改修設計は鎌倉建築設計事務所(吉野川市)で進めている。この他、県や自治体、民間の既存施設でも利用環境を整える予定で、交通結節点では、休憩所、サイクルスタンド、手荷物配送機能が必要と見ており、サイクルステーションやサイクルピットの整備を目指す。
サイクルステーションに必要な機能は▽サイクルトラック▽トイレ▽空気入れ▽水分補給(自動販売機や給水所)▽休憩とメンテナンススペース▽情報提供(ルートマップや観光情報など)。また推奨される機能として▽物品販売▽工具貸し出し▽Wi―Fiの提供▽更衣室とシャワー室▽救急支援(救急箱、AEDなど)▽トラブル時のサポート―を挙げている。
鳴門徳島自転車道の延長32・8`、阿南徳島自転車道の全体延長41・2`は、適切な走路面を確保するよう管理レベルを設定して継続的な維持管理を図る。
鳴門市にあるスポーツ施設「UZU PARK」にあるサイクルステーションには、既にサイクルステーションが整備され、リタイアインフラの県道日和佐牟岐線には県産材のサイクルスタンドを設置、サイクルオアシスを設けている。
提供:建通新聞社