福井県は4日、2024年度当初の予算編成方針を発表した。
重要項目は4つ。民間投資や交流人口の拡大など新幹線開業効果を全県に波及させ、県内経済を底上げする。結婚・出産・子育て環境の充実を図るとともに、女性が活躍できる環境を推進する。直面する「2024年問題」など人手不足の現状を捉え、対策を強化する。カーボンニュートラル実現に向け、県内における脱炭素の取り組みを後押しする、としている。
予算要求における考え方としては、県民主役の県政、徹底現場主義、チームふくいの考えに主眼を置く。国の動向を注視するとともに、市町、業界などと十分な対話を実施する。必要に応じて専門家の意見やデータなどを反映する。行財政改革アクションプランに基づき、歳入の確保と歳出の合理化を促進するとしている。
また、要求基準の設定は、経常的経費は100%以内。政策的経費は95%以内とし、重要施策は開業後のインバウンド強化対策、結婚・出産・子育て応援・女性活躍推進策を図る。
人手不足対策については、要求基準外での要求を可とする。新たに脱炭素推進事業枠を創設する。投資的経費は、国の予算や、地方財政計画等を踏まえた予算編成過程で決定する。
なお、物価高騰への対応など経済対策については、国の動向を踏まえ、23年度12月補正予算および2月補正予算に前倒しして編成を検討するとしている。