日本道路建設業協会北陸支部は6日、小松市八幡の国道8号小松バイパスでICT舗装現場見学会を開催した。地元舗装業者など10人が参加し、ICT建設機械の実演などを通し、その優位性を学んだ。同様の見学会は北陸支部管内で初めて。
この日は、北川ヒューテックが施工を担当している「R4・5小松バイパス八幡舗装工事」の現場が対象となった。はじめに現場事務所で同社の担当者が工事概要やICT舗装工の施工体制、施工技術などを分かりやすく説明した。
担当者は、トータルステーションで基準点をセットし、舗装の高さを自動制御するMCフィニッシャーや、加速度応答法を用いた振動ローラによる路盤の締固め管理などを解説。省力化や生産性向上につながる機能を強調した。このほか、エアコンや冷蔵庫などを完備するソーラー発電式現場休憩所も紹介した。
引き続き、参加者は現場に移動し、各種ICT機械を活用した舗装工の利便性を体感していた。ICT技術を取り入れる「i−Construction」は、2017年度に舗装工事に導入。当初の新設アスファルト舗装工事のみならず、現在はコンクリート舗装や修繕工にまで適用範囲が広がっている。