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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/10/06

【群馬】最終処分場整備、24年度基本計画策定へ

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は次期最終処分場の整備について、2024年度には建設基本計画を発注すると示した。工事発注は27年度を目指しており、3カ年かけて施工、29年度中に完成させる計画。委託を除く処分場建設と進入道路の整備による事業費は54億円と想定している。
次期最終処分場は、既存のエコ小野上処分場(渋川市小野上3665)と同等の規模で建設を計画している。敷地面積約2万5000u以内、埋立容量6万立方m、被覆施設はS造平屋、床面積約7000uと想定。処理対象区域は渋川地区広域市町村圏振興整備組合の渋川市、吉岡町、榛東村の全域。処理対象品目は、処分場と焼却施設から排出される焼却灰および飛灰、粗大処理施設(譜面物処理施設から排出される不燃物残渣。また、施設形式はにおい漏れの少ない被覆型、無放流のクローズド型を採用。埋め立て期間は30年から44年の15年間とし、年間埋立処分量は年間4620tと計画している。
建設予定地は、吉岡町上野田地内の上野原地区中央部。自治体間の協定に基づき吉岡町が用地選定を3カ年かけて行い、22年2月に吉岡町が最終処分場の建設候補地を選定。広域組合にてエリア内をさらに検討し絞り込みを行った結果、候補地エリアの中央部となる約4haが建設予定地となった。
建設への第一歩として、24年度に処分場建設基本計画策定の発注を予定しており、併せて建設地の測量、補償調査、地質調査などの業務委託も発注する。さらに、処分場への搬入路として町道1149号線の整備も計画。現在未舗装の町道を拡幅し舗装する。24年度には町道改良工事に向けた測量設計、補償調査、地質調査の業務委託の発注を見込んでいる。
23年度は、循環型社会形成推進地域計画策定をオオバ(東京都千代田区)に委託。3月15日までの履行期間で策定を進める。また、環境省の循環型社会形成推進交付金の交付申請を遂行。さらに、関係地権者に対して説明会を開催し、計画を進めていく。
25年度は処分場建設基本設計の業務委託の発注と、処分場建設地と町道拡幅のための用地取得を予定。26年度は実施設計、27年度〜29年度の3カ年をかけて建設工事と町道拡幅工事、29年度中に完成させ30年度の供用開始を目指す。
次期最終処分場の整備については、既存の一般廃棄物最終処分場である渋川地区広域清掃センターエコ小野上処分場の埋立期間が29年度中に満了となることを受け、全面的な施設更新に向けた取組が急務となっていることから計画された。