松戸市は2日、「第2回新焼却施設処理方式等検討会」をクリーンセンター管理棟3階大会議室で開催し、新焼却施設施設整備に係る基本方針と整備する施設の条件を定め、第1次ごみ処理方式選定を行った。1日当たりのごみ処理量402t、焼却炉数3炉を基本とし、第1次ごみ処理方式選定で焼却方式、ガス化溶融方式、メタンガス化(乾式)を挙げた。建設予定地は、高柳新田37のクリーンセンター跡地。2027年度に既存施設の解体工事に着手し、新施設建設工事を29〜33年度に実施。34年度の稼働開始を予定している。
施設整備に係る基本方針として▽安全・安心で安定処理する施設▽周辺環境保全に配慮した施設▽災害対策の拠点となる施設▽循環型のまちづくりに寄与する施設▽環境学習・啓発を行う施設▽経済性に配慮した施設――を設定。事業者選定に当たって作成する落札者決定基準において、評価項目と評価基準の基本とする。
第1次ごみ処理方式選定では、全国的に近年の導入実績が極端に少ない技術、市における可燃ごみの処理体制に適さない技術、施設規模に適さない技術を除外した。11月13日に開催する第3回検討会で、第2次ごみ処理方式選定を行い、選定した処理方式とごみ処理技術の組み合わせや、事業スキームの検討などを行う。
新焼却施設の事業実施区域面積は約3万6000u。建設予定地にあるクリーンセンターは、19年度末に耐用年数を迎え、稼働を停止している。
土地利用計画は、工場棟5500u、計量棟200u、洗車棟100u、管理棟500u、その他建屋2700u、駐車場4500u、緑地1万4400u、雨水流出抑制施設1050u、特別高圧受変電設備400u、構内道路6650u。
3日には、新焼却施設(エネルギー回収型廃棄物処理施設)整備事業の環境影響評価手続きに伴う事業計画概要書の縦覧を開始した。縦覧期間は、環境影響評価方法書縦覧開始日の前日まで。