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　北陸地質調査業協会（平野吉彦理事長）は９月２８日、新潟市中央区のホテル日航新潟で創立６０周年記念式典を開いた。
　式典には協会関係者ら約７０人が出席。開会に先立ち、平野理事長がこれまでの歩みを振り返り、担い手の確保・働き方改革などの社会的問題に取り組むため、経営基盤の安定では北陸地方整備局との意見交換会、技術力の向上では北陸技術フォーラムを開催してきたことに加え、２０２１年度からは「北陸３県の地形地質伝承プロジェクト」を立ち上げたことを説明。その上で「私たちは、このような取り組みを通じ、業を発展させ、未来へつなげるため協会の役員と会員が一丸となり、まい進していきたい」と決意を新たにした。
　来賓として出席した遠藤仁彦北陸地方整備局長が「引き続き、地質調査技術の向上、優れた人材の育成確保などに努め、インフラの整備や管理において重要な役割を担っていただきたい」、田中誠全国地質調査業協会連合会会長が「６０年の実績を礎に、北陸地域の発展を担う業界として新しい時代にふさわしい活動を引き続き展開され、ますます発展されることを祈念している」と祝辞を述べた。最後に、桜井幹郎副理事長は業界が抱える喫緊の課題に担い手不足と技術伝承を挙げ「今まで見て覚えた熟練の技を見える化し、次の世代につなげていくことに取り組みたい」と語った。
　式典に先立ち、芝浦工業大学客員教授で建設業技術者センター理事長の谷口博昭氏が「Ｂｅｙｏｎｄコロナの日本創生と土木のビッグピクチャー」を演題に記念講演会が行われた。