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滋賀産業新聞
2023/10/02

【滋賀】東近江市 JR能登川駅の長寿命化対策工事

 東近江市都市整備部公共交通政策課は、改築整備から20年が経過するJR能登川駅の長寿命化対策工事を計画。野田建築設計事務所(東近江市)に設計業務を委託し、今年度末の完了を目途に業務を進めている。
 現JR能登川駅(同市林町20―9他)は、鉄骨造2階建、延1369・01平方b(1階=170・72平方b、2階=1198・29平方b)。2003年(平成15年)3月15日に完成した。
 長寿命化対策工事の主な工事範囲は市管理(自由通路施設)部分(754・67平方b、通路幅6b×延長44・43b、エレベーター2基、エスカレーター2基、多目的トイレ、ギャラリー)とするが、JR管理(橋上駅舎施設)部分(559・95平方b、エレベーター2基、エスカレーター2基)及び取り合い部分についてはJRとの協議により決定するとしている。
 主な改修箇所は、〔屋根、外壁〕で、屋根及び外壁の防水改修及び塗装改修、ハト進入対策及び糞害対策、照明のLED化。〔自由通路〕で、天井及び壁面・床面の仕上げ改修、窓ガラス(保護フィルム)及び窓枠の改修、照明のLED化。〔階段、エスカレーター〕で、天井及び壁面の仕上げ改修、窓ガラス(保護フィルム)及び窓枠の改修、照明のLED化、階段タイル部分の改修、手摺の改修。〔エレベーター〕で、ピット内の浸水対策、ピット内の壁面修繕、外部連絡装置の設置、EV仕上げ改修。〔トイレ(一部は2020年改修済み)〕で、男子トイレの小便器交換、オムツ交換台の更新、洗面台の更新、女子トイレ授乳室の更新、ブース・床・壁・天井等の仕上げ改修、照明のLED化他、〔電気室〕で、天井及び壁面の仕上げ改修。〔その他〕で、防犯カメラ端末の更新、カメラ端末設置室内にあるログハウスの撤去、広告看板掲示架台の更新、デジタルサイネージの設置、ピクチャーレールの設置他―となっている。
 予定工事費は現時点で8000万円から1億円までと見込み、来年度、単年度での施工を予定している。
 なお、能登川駅は、1889年(明治22年)7月1日、官設鉄道の駅として分岐点(後の深谷)―馬場駅(現在の膳所駅)間の延伸と同時に開業。延伸開業区間で最も古い6駅(長岡、米原、彦根、能登川、八幡、草津)のひとつ。
 現駅舎の外観デザインは、水に恵まれた土地で昔から数多くあった水車をモチーフにデザインされている。

提供:滋賀産業新聞