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建通新聞社(神奈川)
2023/09/28

【神奈川】横浜市 神奈川水再生センターで再構築検討 

 横浜市環境創造局は、神奈川水再生センターの再構築に向けた、整備手法の検討を進めている。このほど、概略設計を日水コン横浜事務所(横浜市中区)に委託した。膜分離活性汚泥法(MBR)による既存施設の一部改良と、北部第二水再生センターとを結ぶ送水管新設のいずれかから事業手法を選定する。履行期限は2024年3月22日。選定した方式に基づき、24年度以降に基本設計を進めていく方針だ。
 神奈川水再生センター(神奈川区千若町1ノ1)は、1978年3月に運転を開始した。処理区は、神奈川区・西区・保土ケ谷区の大部分と鶴見区・旭区・港北区の一部。
 市は、老朽化した水再生センターの再構築を順次進めている。敷地内に余剰地がないため、設備の増設などにより必要な処理能力を確保した後、既存施設を撤去新設する。
 神奈川水再生センターでは、処理能力の増強に向けて、二つの事業手法を比較する。
 一つ目は、4系列と6系列の処理系統にMBRを導入する手法。反応タンク内に膜分離装置を設置することで、処理能力を向上させる。
 二つ目は、他の水再生センターとの連携。北部第二水再生センターとの間に送水管を新設。神奈川水再生センターで処理していた汚水を北部第二水再生センターに送ることで、神奈川水再生センターの処理負担を軽減させる。
 本年度に委託した概略設計で、整備手法を決定。24年度以降にMBR導入か、送水管新設の基本設計を委託する見通しだ。
 これまでに、再構築の検討を始めたのは、中部水再生センターと神奈川水再生センターの2施設。25年度までに港北水再生センターと栄第二水再生センターでも検討に着手する。

提供:建通新聞社