四街道市は26日、浄水場の整備および重要給水施設管路の更新に関する整備方針を明らかにした。第2・第3浄水場に混合井などを設置するとともに、第1浄水場には印旛広域水道用水供給事業から受水する管路が整備されていないことから、第2浄水場から第1浄水場への送水管約3・9qを敷設する。事業期間は2023〜29年度。概算工事費は約49億5900万円。送水管の敷設は、従来方式とデザインビルド(DB)方式を検討する。また、災害発生時に給水の継続が必要な基幹病院や避難所などへの管路を重要給水施設管路と位置付け、24〜33年度の10年間で、13か所、総延長約1・7qを更新する。概算事業費は約6億3000万円。
浄水場は、市内でくみ上げる地下水と、印旛広域水道用水供給事業からの受水を水源としている。印旛広域水道用水供給事業の水源の1つである霞ケ浦導水の完成に伴い、県環境保全条例に基づき許可されていた暫定井戸の使用を廃止する。廃止時期は、送水管の敷設が完了した30年度以降。さらに、浄水場で浄水された地下水と受水の水質や水温の均質化を目的に、第2・第3浄水場に混合井などを設置する。
第1浄水場は、四街道1522に所在。水源は地下水。混合機能を有する、第1配水池(PC造、直径17・2m×高さ10m、容量2300m3)と第2配水池(PC造、直径17・2m×高さ10m、容量2300m3)更新などと、送水管敷設の概算事業費は約35億7200万円。
配水池更新など工事は、24〜26年度の3か年で実施する予定。送水管敷設の事業スケジュールは、24年度に調査および測量、25年度と26年度に設計、27〜29年度に工事を予定している。
結設計が、配水池の更新工事実施設計をまとめたほか、24年3月31日まで送水管敷設基本設計を担当している。
第2浄水場は、山梨1500に所在。水源は地下水および受水。23年度に混合井(PC造、容量300m3)築造工事、27〜29年度に第1浄水場への送水ポンプ設置工事を行う。概算事業費は約9億7700万円。混合井築造工事は、安部日鋼工業が24年3月22日までに実施。
第3浄水場は、千代田1―14に所在。水源は地下水および受水。24〜25年度に混合井の築造工事を行う。混合井は、PC造、直径5m×高さ15・5m、容量300m3を想定。概算工事費は約4億1000万円。実施設計業務は、結設計に24年3月22日まで委託している。
重要給水施設管路/1.7qを重点的整備
災害発生時、水道施設の被害を最小限にとどめ、防災拠点などの施設への給水を継続することを目的に、重要給水施設管路の更新および耐震化を実施する。事業期間は24〜33年度まで。
事業期間中は、総合公園・総合公園体育館、四街道中央公園、れいわクリニック周辺などの工事を行う。