日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/27
【群馬】前橋市が高付加価値化事業で補助
前橋市は、観光庁が補助を行う「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」の補助対象事業を示した。全体で21事業あり、事業予定額は12・8億円。うち、高付加価値化改修で宿泊施設12事業約11億円、観光施設が5事業約5000万円の合わせて17事業11・5億円。廃屋の撤去には3事業約1・2億円となる。いずれの事業も交付申請をした段階で承認が下り次第、各事業を順次着手。2024年12月までの完了を求めている。
同事業は前橋市が行う事業と、民間事業者の改修や撤去などの計画をとりまとめ、前橋地域の計画として観光庁に応募、採択されることで補助が行われるもの。赤城山と市街地のハイブリッドツーリズムをビジョンに、宿泊施設や観光施設の高付加価値化改修、廃屋の解体などを進めることになる。また、前橋市が実施する事業として面的DX化計画があり、GunMaaSと観光・宿泊施設の予約や魅力発信を行うサイトである地域OTAの連携を推進する。
各事業者で交付申請を行っている段階で、今後修正が入る可能性もあるとしている。民間事業者が行う20事業のうち、観光施設の改修1事業を除く19事業を明らかにしている。
廃屋の撤去は◇丸正食品の赤城山荘雄鵬◇オギハラのオギハラ赤城山荘◇藤生の名月館−が対象。赤城山荘雄鵬とオギハラ赤城山荘は12月、名月館は24年2月の事業終了を予定している。
事業者ごとの事業概要は次の通り。
【新花の茶家】
割烹料理旅館新花の茶家(敷島町240−22)で、個別利用やバリアフリーに向けた客室改修、浴室改築を予定。事業は24年6月の終了を見込んでいる。
【ツドイエ】
ホテルラシーネ新前橋(古市町1−35−1)を対象に工事を行う。内容は外観の改修工事と客室の内装改修、エレベーターのリニューアルとなる。24年11月の終了を予定している。
【ホテルグリーンガーデン】
ホテルグリーンガーデン(大友町3−23−14)でユニットバスの改修を行う。事業は24年3月の終了となる見通し。
【城田】
シロタホテル(大友町1−7−5)を対象とした改修を計画。ホテルとレストラン入口の改修を行うほか、客室の内装・スペースを改修する。事業終了予定は24年1月となる。
【さくら不動産】
前橋ホテル(本町2−16−1)で、客室改修や植栽景観の空間デザイン、コンドミニアムな設備改修、コワーキングスペースやサテライトオフィス整備を内容とした事業となる。事業終了は24年12月を予定している。
【露香】
前橋ホテルルカ(天川大島町1−19−22)で外灯改修工事と客室改修を予定。客室改修はシングル2室を1室とするほか、グレードアップも行う。事業は24年2月を見込む。
【あづまや】
にごりゆの宿赤城温泉ホテル(苗ヶ島町2031)が対象。一部露天風呂部分を室内個室風呂に変更する改修が内容となり、24年5月を期限としている。
【ネイチャーバンク】
Akagi LogINN(粕川町中之沢249−126)で外構工事、宿泊棟、ログハウスの改修のほか、サウナ付き温浴施設への改修も行う。また、焚き火の庭(富士見町皆沢316−1)で屋根の葺き替え・外壁塗装改修、サウナ付き半露天浴室への改修、ペットツーリズムを楽しめるようにする改修を内容とした事業を予定している。いずれも24年12月の事業終了を予定している。
【平安】
ホテル平安(大手町3−9−11)で外壁と駐車場の改修に加え、客室の内装改修と電気工事を予定している。事業終了は24年2月となる。
【群馬ロイヤルホテル】群馬ロイヤルホテル(大手町1−9−7)でホテル外壁を改修する。事業は24年2月に終了となる見通し。
【ちぎらホテル】
ちぎらホテル(西片貝町4−14−1)で外壁とエントランスの改修を行うほか、宿泊客のために1階部分の内装工事も行う。12月の事業終了を予定している。
【はなぶさ有機農園】
はなぶさ有機農園ALM(東金丸町171−50)で内装と室内照明の改修、什器の拡充を行う。事業終了予定は24年2月。
【黒田人形店】
黒田人形店(千代田町2−7−17)で内壁の撤去および壁面改修、床面改修とお客様用トイレの設置、水回りの改修を予定している。24年2月の事業終了を予定している。
【global factory】
肉匠親方前橋本店(千代田町4−1−13)で提灯や看板の改修を予定。24年1月の事業終了を見込んでいる。
【エーアンドブイ企画】
とんとん広場(三夜沢町534)でお客様用トイレの改修を行う。事業終了は24年2月の予定。