トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2023/09/28

【滋賀】高島市 2024年度の県予算編成要望

 高島市は、県の24年度滋賀県予算編成に向けて、先月8月に知事へ予算要望を行い、その詳細な内容を明らかにした。
 要望を行った主な内容のなかで、災害時の防災拠点となる耐震化された県管理公共港湾の整備について、新旭町藁園地先(道の駅しんあさひ風車村の前湖岸)を整備箇所として要望。県では、安曇川町四津川地先の「堀川陸場施設」を非常時の広域湖上輸送拠点と位置づけているが、現状では大型船舶が着岸できないことなど課題があるため、新たな県管理の公共港湾施設を整備し、緊急避難路及び緊急物資輸送を確保するとともに、平時においても陸上交通を補完・代替できる施設整備を要望した。
 対象とした湖周道路(県道333号安曇川今津線)の道の駅しんあさひ風車村湖岸は、県道からのアクセスが良く、道の駅しんあさひ風車村の大規模駐車場の活用も可能。また、平時には既存港湾との連携により、新たな観光振興やツーリズム開発や、緊急物資輸送の荷役スペースを確保するため、同時に船舶2隻の係留が可能な桟橋を想定している。
 現状の課題としては、災害時の緊急輸送道路である国道161号や国道367号は、土砂崩れ等による通行不能が危惧され、災害により道路が途絶した場合の代替輸送経路として湖上輸送手段を確保するため、拠点港整備が急務。民間事業者が運営する今津港は係留施設が非耐震であり、UPZ区域内であることも課題となっている。
 同市では、そのほかに、安曇川地区交差点立体化区間の早期開通について、25年秋の工事完成実現へ国への働きかけを要望し、道路整備の未整備区間・整備促進は、国道303号(蘭生工区・道路改良)、国道367号(保坂工区〔E工区〕道路改良)、主要地方道路小浜朽木高島線(三重生工区・バイパス、野尻工区・道路改良)の早期着手を要望した。

 施策・予算要望した主な内容は次の通り。

▽災害時の防災拠点となる耐震化された県管理公共港湾の整備
▽安曇川地区交差点立体化区間の早期開通
▽小松拡幅13工区(白鬚ルート)の早期事業着手
▽国道161号バイパスの早期完成に向けた国への働きかけ
▽未整備区間の整備促進
▽河川整備の促進
▽北川ダム建設の再検討
▽計画的な河川整備の促進―など。

提供:滋賀産業新聞