トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2023/09/27

【大阪】大阪府 2河川整備の事業費増額 

 大阪府は9月20日、2023年度第2回大阪府河川整備審議会を開き、大和川水系西除川ブロック西除川と石津川水系石津川の河川整備の事業評価について審議した。工法の変更などにより、大和川水系西除川ブロック西除川では狭山池ダムの上流と下流合わせて約7億円、石津川水系石津川では約9億5000万円増額する。
 大和川水系西除川ブロック西除川の河川整備事業では、狭山池ダム下流区域(改修延長約0・6`)と狭山池ダム上流(同約6・7`)区域で河道拡幅と河床掘削を行う。両区域のブロック積み護岸を大型ブロックの施工に変更した。また、下流区域では近接する家屋や道路への影響を最小限にするため、法面処理工法を土羽から鋼矢板に見直した。
 この他、人件費や消費税などの上昇により、下流区域の事業費が前回評価時の約11億4000万円から約15億3000万円(このうち工事費約12億5000万円、用地費約1億6000万円、調査費約1億2000万円)に増額する。上流区域は前回評価時の約9億8000万円から約12億9000万円(このうち工事費約10億6000万円、用地費約1億5000万円、調査費約8000万円)に増額する。
 22年度末での事業進捗率は下流区域で54%、上流区域で44%。完成時期は下流区域で32年度、上流区域で42年度を見込んでいる。
 石津川水系石津川の河川整備事業では、宮本橋〜平岡大橋の延長約1・0`で河床掘削などを行う。仮設工法として土砂での仮設進入路を計画していたが、土砂の搬入時にダンプの往来が激しくなることから工法を変更。仮設進入路の作成時や河道内での作業時の通行量を緩和する点、急な出水時の安全性を考慮し仮設進入路を鋼製の仮桟橋に変更した。
 また、資材単価の高騰などにより、全体事業費は前回評価時の約10億8000万円から約20億3000万円(このうち工事費約20億1000万円、調査費約2000万円)に増額する。進捗率は事業費ベースで50%。完成は26年度を予定している。
 今後、府民意見募集の手続きを進め、第4回審議会以降に各事業の継続妥当性を判断し、結果を公表する考え。