建設新聞社
2023/09/27
【東北・青森】おいらせ町が新庁舎基本計画プロポ
おいらせ町は、現在2カ所に分散している役場庁舎を統合した新庁舎の新築を計画しており、基本構想・基本計画の委託先選定へ公募型プロポーザルの手続きを開始した。
参加申込書提出は10月10日まで、企画提案書等提出は同26日までで、同31日13時35分から町役場でプレゼンテーション・ヒアリングを行い、受託候補者と次点候補者を選定。11月2日に審査結果を通知、同月上旬の契約締結と審査結果公表を行う予定。提案上限額は1000万円以内(税込み)。履行期限は2024年6月28日まで。
参加資格は、町入札参加資格者名簿(測量・建設コンサルタント等)に登録があり、名簿における本店もしくは支店等の所在地が東北管内であること。過去10年間(13年4月1日〜23年3月31日)において、国または地方公共団体等(独立行政法人等を含む)が発注する庁舎もしくは公共施設(執務室を含むもので、学校施設、駐車場棟、清掃施設、浄水施設、下水処理施設は含まない)整備に係る基本構想・基本計画策定業務等に携わった実績があることなど。
現在の役場庁舎は、合併前の本庁舎と分庁舎に分かれており、分散による弊害のほか、施設の老朽化が問題となっていることなどから、その解消を図るため統合庁舎の整備を立案。内部に新庁舎検討委員会を設置するなど議論を経て、今年1月にはイオンモール下田西側に位置する民有地等を建設候補地に選定。用地交渉を進めるとともに基本計画等に着手するため準備を進めていた。
現段階での構想では、同町中平下長根山および中野平の一部に、併せて移転予定の新病院用地を含め約3万平方b以上、最大で約4万5000平方bの敷地を確保し新庁舎を建設する。新庁舎の規模は、今回の業務の中で検討する。
業務概要は、基本構想では、新庁舎建設候補地の選定の背景や検討経過と現況の整理、新庁舎建設の基本的な考え方の検討など。基本計画では、現状調査、新庁舎導入機能整理・検討、適正規模、造成計画、配置計画、周辺環境整備方針提案、構造形式検討、イニシャルコスト・ランニングコストの算出・比較検討、事業スケジュール、住民説明会資料作成などを実施。
うち新庁舎の適正規模については、導入機能や将来的な職員数を考慮し、想定される庁舎規模を算出し、比較検討のため複数案作成し検討する。また、同敷地内に移転予定のおいらせ病院(病院想定建築面積3350平方b程度、同延床面積7360平方b程度)の配置計画も踏まえて調整を行い、新庁舎の配置計画を複数案作成し検討する。
今後、基本計画等完了を待って、24〜25年度で用地取得と地質調査、用地測量、実施設計を行い、26〜27年度で用地造成、28〜29年度の着工・完成を目指したいとしている。
提供:建設新聞社