20日の県議会で蒲島郁夫知事は、セミコンテクノパーク周辺の渋滞対策として計画している大津植木線の多車線化について、「6車線化も可能な幅員」で検討していることを明らかにした。世界有数の半導体集積の玄関口に相応しいシンボルロードとして整備する考え。
代表質問で山口裕議員が、JASM進出に伴う社会資本整備について質問。渋滞対策や排水対策などを課題に「企業が安心して投資できる体制が確保できるのか懸念される」と話し、県の取組状況を尋ねた。
蒲島知事は、渋滞対策について「主要な縦軸の菊陽空港線は、2026年度中の完成に向けて、今年7月改良工事に着手。横軸の大津植木線は、将来の企業集積等も考慮し、6車線化も可能な幅員で計画を進めている」と説明した。中九州横断道路の新たなIC設置や、企業集積エリアを直接結ぶ道路についても「5年後、10年後の将来像を示しながら全力で取り組む」と話した。
県道路整備課によると、大津植木線の多車線化は、全幅員34bの4車線道路(中央分離帯と、両側に停車帯・歩道設置)を検討しているが、企業の集積状況によっては中央分離帯と停車帯を活用して、幅員はそのままで6車線道路にするなど、柔軟に対応していく考え。整備区間は当初、国道325号から菊陽空港線までの2・8`だったが、合志ICアクセス道路まで1・4`延伸し、4・2`とする。
合志ICアクセス道路の2・3`については、全幅員25・75bの4車線道路(両側歩道)で整備する計画としている。
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