牟岐町・美波町・海陽町の3町で構成する海部郡衛生処理事務組合(牟岐町)は、新ごみ処理施設整備事業を、2025年度中に本体工事に着手するため、早ければ24年3月から事業者を公募する。現在、建設技術研究所徳島事務所(徳島市)がPFI導入可能性調査を進めており、設計・施工一括(デザインビルド=DB方式)か、設計・施工・運営管理(デザインビルドオペレーター=DBO方式)での、公募型プロポーザルまたは一般競争入札(総合評価)を想定している。
24年1月ごろまでに公募方法を決定する方針。DBO方式の場合、書類などを作成する関係から公募時期が少し遅くなる可能性がある。24年9〜10月にも優先交渉権者を決定し、年度末までに建物の詳細な内容と施工図面を確定させ、議会承認を得て事業を開始する。
新ごみ処理施設は、現施設敷地内(牟岐町内妻白木139ノ1)にある、管理棟など(鉄筋コンクリート造2階建て延べ500平方bと鉄骨造平屋150平方bの2棟)を解体した跡地に建設する。24年度中にも解体工事、造成設計、造成工事に着手する予定。
新施設は28年4月からの本格稼働を目指す。処理能力は1日当たり8〜12時間で20dを処理できる施設を想定。処理方式は現行と同じストーカ式。付属施設として年間約40dのペットボトルやプラスチックなどを圧縮し保管するストックヤードも新築する。総事業費60〜65億円を見込んでいる。
現施設は稼働から40年以上経過している。新施設は、現施設の老朽化や今後想定される人口減少に対応した施設にする。22年度は海部郡3町で年間5000〜6000dのごみを排出している。
提供:建通新聞社