高松市は、1950年6月に設置され、築70年以上が経過し老朽化が進んでいる高松競輪場の再整備事業にDBO方式を採用し、民間事業者の募集と選定は公募型プロポーザル方式で行う。10月上旬に募集を公告する。9月補正予算案の競輪事業特別会計には2024〜27年度の債務負担行為として75億円を設定している。競輪施設整備の他、余剰地は民間が定期借地方式で活用、民間提案施設などを整備し、にぎわいの創出を図る。
公告後のスケジュールは、11月中旬に資格審査書類の受付と審査、12月上旬に提案書などを提出し、12月下旬に優先交渉権者を決定する。24年1月中旬に基本契約を締結、3月市議会議決後に本契約を結ぶ。期間は事業開始から30年間。
事業コンセプトは「自転車文化を創造するハイブリット競輪場」。競輪施設は収容人員を約1万4000人から約2600人にコンパクト化する。新スタンド棟は鉄骨造見込みで4階建て延べ3829平方b、新選手管理棟は鉄筋コンクリート造見込みで2階建て延べ3332平方b。プレス棟(鉄骨造地下1階地上3階建て延べ959平方b、91年建設)と選手宿舎(鉄筋コンクリート一部鉄骨造5階建て延べ3057平方b、99年建設)は継続して利用する。
解体する主な施設は中央スタンドが鉄骨一部鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ8491平方b、82年建設。西スタンドが鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ6762平方b、72年建設。北スタンドが鉄筋コンクリート一部鉄骨造4階建て延べ3663平方b、70年建設。選手管理棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ684平方b、57年建設。事務所棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ446平方b、70年建設。敷地面積は7万5097平方b、そのうち余剰地エリア2万6079平方b。
工程計画は、24年度下期から25年度上期後半に開催しながら仮設場外車券場と新チータカ広場を先行して整備する。25年度上期後半から26年度上期に本場開催を休止し、プレス棟と選手宿舎を残しながら中央スタンドなどを解体撤去。26年度上期から27年度下期前半に引き続き本場開催を休止し、スタンド棟、選手管理棟、バンクの改築工事に着手する。27年度下期前半から28年度上期に高松競輪場をプレオープンし、本場開催を行いながら仮設場外車券場の撤去と残工事エリアを整備する。
所在地は福岡町1ノ453ノ4他。
提供:建通新聞社