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建設新聞社(長崎)
2023/09/26

【佐賀】JR肥前鹿島駅前整備 実施設計に1・5億

県、鹿島市
   イメージデザインも公開


 鹿島市はこのほど、県が主体となって進めているJR肥前鹿島駅前整備事業について駅舎イメージデザインなどを公表した。県は、9月補正予算案で同整備に係る実施設計などの委託契約について1億5899万円を計上している。(債務負担行為として2024―25年に1億1294万円)


 鹿島市は、JR肥前鹿島駅周辺整備基本計画を22年6月に策定した。その後、事業は県主体に移行し、県と市が協力して事業を進めている。

 21年の全体構想策定時点では、鹿島市が単独で行うこととしていた同事業だが、昨年9月、上下分離方式の施策として駅舎などの施設は県が保有することとなった。その事を受けて、県の意見を導入した整備を行うため、鹿島市と県は整備を協力して行うこととなった。
新駅舎の外観イメージ

 整備の分担は、▽新駅舎(延面積250―500平方b程度)▽現駅舎の復元(延面積112平方b)▽一般車ロータリー▽公共交通ロータリー―の整備は県が担当。鹿島市は▽市営駐車場▽えきまえ広場(にぎわい施設含む)▽駐輪場―を担当する。

 現段階でのスケジュールは、駅舎やロータリーなどの基本設計はまもなく策定予定。9月県議会承認後から実施設計を行い、25年以降から駅舎の工事に着手するとしている。鹿島市のえきまえ広場は、県の工事完了後から施工予定となっている。

 県は、JR肥前鹿島駅広域交流拠点施設の整備に係る運営者調査および実施設計等の委託契約について24―25年に債務負担行為を行っており、1億1294万円を9月補正予算に計上している。

 松尾勝利市長は「駅の屋根は多良岳の木材を使用、デザインは鹿島錦を意識しているものとなっている」と紹介、鹿島市が担当する整備の工期ついては「まず、(県が)新駅舎をつくる。それから旧駅舎をつくる。そしてロータリーをつくる。その後、(市が)えきまえ広場をつくる。と段階的になる。駅前にはいろいろな建物があるので、少し時間はかかるだろう」とコメントした。

■これまでの経過■
▽21年11月−肥前鹿島駅周辺整備全体構想策定(鹿島市)
▽22年2月−県議会で知事が駅舎・ロータリー整備の支援表明
▽23年6月−肥前鹿島駅周辺整備基本計画 策定(鹿島市)、市から県への支援要請→県主体での事業推進へ
▽22年9月−県によるエリアデザインプロデュース予算化
▽23年9月−エリアデザインイメージ公表(佐賀県)

ksrogo