台風7号によって土石流が発生した八頭町福地の福地谷川に、「災害関連緊急砂防事業」が採択された。事業費1億9000万円。県土整備部は再度の災害を防ごうと、砂防施設の詳細設計に入っており、年度末までに着工する。
8月15日の大雨を受けて集落の上手で土石流が発生。土砂は山すじの渓流に沿って人家脇をかすめ、県道にまで流れ込んだ。
同部は渓流には依然、不安定な土砂が残っているとみて、国庫補助の災害関連事業の採択を本省に申請。今月14日付で認められた。砂防の災関事業採択は20年の北谷川(鳥取市佐治町尾際)以来。
対策工の主な内容は、県道から約200b離れた谷あいに砂防堰堤・高さ11b、堤長61b、コンクリートボリューム2350立方bを新設する。同部治山砂防課は今後、詳細設計を固めた上で、年度内に工事着手したいと説明している。
治山3地区も災関で
県土整備部は、鳥取市河原町北村など3地区で「災害関連緊急治山事業」の申請に向けて、林野庁と事前協議に入った。台風7号の大雨による影響で山肌が崩れ、土砂が流出した。
申請カ所は通称・赤井谷の北村地区と八頭町の姫路、落岩の各地区。谷止工を中心とした対策を考えており、北村は2億6000万円、姫路と落岩は合わせて1億3000万円の計4億円程度の事業費を見込んでいる。
県治山砂防課の説明によると、事業採択後、各施設の詳細設計に着手し、年度内着工を想定している。
日刊建設工業新聞