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滋賀産業新聞
2023/09/26

【滋賀】米原市 志賀谷地区の急傾斜地崩壊対策

 米原市は、県から土砂災害警戒区域に指定されている旧山東町の米原市志賀谷地先について、「志賀谷地区急傾斜地崩壊対策事業」を進めている。20年度の予備設計、21年度の詳細設計、22年度の用地測量をそれぞれ完了し、23年度に取り組んでいる用地の借地化や立木補償等が順調に年度中にも完了すれば、全体延長約180b規模の落石防護柵および重力式擁壁工の整備を計画している急傾斜地崩壊対策施設を2工区に分け、24年度7月頃にも初弾としてこのうち延長約80b規模の防護柵および擁壁工を発注し着工、年度内にも完了し、25年度にも最終となる残り延長約100b規模の防護柵および擁壁工を発注・施工し、2ヵ年で急傾斜地崩壊対策施設の整備を完了させたい考えだ。
 22年度は、志賀谷地先の用地測量4300平方b、立竹木調査2000平方bおよび路線測量0・18qをアーステック米原営業所(米原市)(22年6月30日開札)で23年3月20日までで完了。民有地での事業実施となるため、22年度の測量をもとに23年度は用地に係る協議を進め、借地化や立木に係る補償を完了したい考え。
 対象となるのは、旧山東町の志賀谷地先で、近くに金比羅神社や志賀神社、松楽院や志賀谷会館、民家等がある住宅地区。背後に山が迫り県の土砂災害警戒区域(第26次・08年指定)、特別警戒区域(同)―に指定されており、地域などからの要望もあり急傾斜地崩壊対策事業を市で行うことを決定した。なお、20年度の予備設計は大和測量設計事務所米原営業所(米原市)、21年度の詳細設計は甲西測量米原営業所(米原市)―で、それぞれ実施した。

提供:滋賀産業新聞