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北陸工業新聞社
2023/09/25

【石川】来月初旬に災害査定完了/宇ノ気川、大海川などの復旧で/県議会一般質問

 石川県議会9月定例会は22日、本会議を再開し、岡野定隆志、沖津千万人、中村勲、川裕一郎、室谷弘幸、八田知子の6議員が一般質問した。
 7月12、13日の河北郡市を中心とした大雨により護岸が被災した宇ノ気川、大海川などの復旧スケジュールに関して馳浩知事は「10月初旬までに災害査定を終え、来年の出水期までにかほく市箕打地内の大海川などで被災した河川護岸を本格復旧するとともに、同市上田名地内の宇ノ気川などで堆積した土砂を除去するなど早期の被災個所の復旧に取り組む」と意欲を示した。
 金沢市二日市町における消防学校を核とする総合的防災拠点の基本構想策定について知事は「前年度に消防学校機能強化検討会、今年7月に基本構想策定委員会を設置し検討を進めており、消防学校の教育施設の充実に加えて災害時の実働機関の進出・活動拠点、災害医療拠点、備蓄広域物資輸送拠点など盛り込む内容を鋭意まとめている。来月25日に第2回策定委員会を開き、年度内には基本構想を策定する」とした。
 解体後5年近く空き地となっている金沢駅前の金沢都ホテル跡地への対応に関し県の関与を求めた質疑については「石川県の玄関口として相応しくない状態が長く続いている」とし、福井駅前や新潟駅前、あべのハルカス(大阪市)などが開発に際し、地元の市が内閣府所管の都市再生特別措置法を活用して既存の都市計画にとらわれず進めた例を挙げ「金沢市の対応を静かに見守りたい。また跡地の所有者である近鉄グループがどのような計画を示すかも注視する」と答えた。
 金沢市古屋谷町〜清水谷町間1・5キロを結ぶ国道304号清水谷バイパスの開通日については「年内の開通に向け取り組んできた工事が順調に進んでおり、11月11日に供用開始となる」と報告した。
 2021年度から工事着手しているかほく東西幹線道路2期線について鈴見裕司土木部長は「今年度はこれまでに宇ノ気川にかかる橋梁の2基目の橋台工事を完成させた。引き続き橋台前後の護岸工事を進めるとともに、切土工を促進する」と答えた。

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