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　ＪＲ東海（名古屋市中村区）は、リニア中央新幹線関東車両基地の新設に向け、清水建設（東京都中央区）と造成工事の請負契約を結んだ。契約額は非公表。請負先の選定に当たっては総合評価方式による指名競争入札を採用した。工期は２０２７年９月17日まで。車両基地の建屋の建設や設備工事については別途発注する。
　関東車両基地の建設地は相模原市緑区鳥屋地内。神奈川県に提出した環境影響評価書によると、県道64号を挟んで延長約２�`、最大幅３５０�b、約50�fを造成する計画だ。関東回送線トンネルと接続し、相模原市緑区根小屋付近の津久井トンネル内で本線と合流する。
　今後発注する工事では車両基地内に留置線と保守基地の他、事務所棟や検査庫・臨時修繕庫といった建屋を整備する。リニア車両が走行するガイドウェイは走行路と側壁で構成。側壁には、車両の浮上を促すコイルと推進力をもたらすコイルを設置する。
　関東車両基地周辺では回送線や変電所の整備が残っている。回送線を巡っては相模原市の本村賢太郎市長や地元有志らが旅客化を求めている。車両基地を近隣にある宮ケ瀬ダムとともに観光資源として生かし、地域活性化につなげたい考えだ。

提供：建通新聞社