信濃川・中ノ口川治水事業促進期成同盟会の滝沢亮会長(三条市長)は20日、新潟市中央区の北陸地方整備局に遠藤仁彦局長を訪ね、治水関係予算の充実と一層の事業推進を要望した。
2024年度重点事項のうち、大河津分水路改修事業等については円滑な事業推進および早期完成、改修事業に伴い発生する掘削土砂の地域活性化に資する有効活用を要望した。さらに、信濃川の河道掘削、もぐり橋解消、刈谷田川合流点上流部築堤の早期完成(西野地区堰堤)、信濃川やすらぎ堤の未整備区間である新光町地区の整備推進、新潟海岸(金衛町工区)の侵食対策の推進を求めた。そのほか、信濃川水系中ノ口川の水系一貫となった治水対策、治水事業および海岸事業の強力な推進などを訴えた。同盟会は三条市、燕市、新潟市、加茂市、田上町長、長岡市長の6市町で構成。
また、三条市建設部に事務局を置く国道289号線建設期成同盟会(会長・佐藤信秋参議院議員)の要望も行われた。要望書によると、▽新潟・福島両県境の約20・8キロの八十里越事業により、交通不能区間の解消▽平常時・災害時を問わない安全、円滑な交通や物流の確保に向けた重要物流道路の重点整備の強力な推進▽国道の機能充実を図るため、燕市からの路線を弥彦村、長岡市経由で国道402号まで延伸し、新潟市へ結ぶ路線への変更▽大規模災害にも即時に対応できるよう、地方整備局等の体制を充実・強化▽道路の計画的な老朽化対策に必要な予算確保とともに、今後増大するメンテナンス費用を抑える予防保全型の対策に移行するための道路メンテナンス費用の別枠確保―などを掲げる。同盟会は弥彦村、燕市、三条市、長岡市、福島県の只見町、南会津町、白河市など14市町村で構成。
なお、信濃川・中ノ口川治水は北陸地方整備局信濃川下流河川事務所、国道289号は北陸地方整備局長岡国道事務所にも要望した。