小松市議会予算決算常任委員会が21日に開かれ、総括質疑が行われた。この中で中消防署西出張所の移転について、2025年度に実施設計、26年度に着工する見通しを市側が示した。東浩一議員の質問に湯野正基消防長が答えた。
長崎町4丁目地内にある西出張所を近接地(敷地面積は2853平方メートル)で建て替えるもの。新施設の建設規模はRC造2階建て延べ約650平方メートルを想定する。
今回の9月補正予算案に用地取得費など5970万円を計上。湯野消防長は移転候補地の測量や境界確認、地権者への事業説明は終えているとし、「11月中旬に土地売買契約を締結し、12月中旬ごろには地権者に補償金の支払いを予定している」とのスケジュールを説明した。来年度の造成工事に備えていくという。
新施設の内容にも言及し、「隊員の仮眠室の個室化やトレーニング室の設置、女性隊員のためのトイレや浴室、仮眠室が一体となった専用室を整えたい」との意向を示した。
このほか、川崎順次議員は、近年の猛暑に伴う熱中症の観点から、空調設備の導入などスポーツ施設の機能充実を強調。これに対し、市側はスポーツ競技の拠点となる小松総合体育館、市武道館、末広体育館で25年度までに空調設備が整備されると説明した。山本ゆかり交流推進部長が答えた。