栗東市は、計画している栗東健康運動公園整備事業について、来年度にP―PFI手法で運営事業者の選定を行う考えで調整を進めている。
現在、選定に向けたサウンディング調査を実施するための準備を進めているところ。予定している調査はマーケット関係と馬関連関係の2種。マーケット関係では、参入事業者や提案可能事業の把握及び想定施設の条件確認などを調査し、馬関連は実施可能事業や馬施設の条件をまとめる。年明けには調査開始し、年度末に取りまとめ来年度からの事業者選定へ繋げていく。
その後については、25年度に敷地造成及び雨水排水工事に着手し、26年度に電気・給水設備工事を実施する。27年度から馬関連施設やトレイル・駐車場や管理事務所を建設し、28年度に園路・広場整備を行う。29年度に植栽・遊具・外周柵を設置し30年度開園を目指していく。
基本設計・計画は、独立行政法人・都市再生機構西日本支社西日本公園事務所(UR都市機構)が担当。
同事業では、▽馬とのふれあいゾーン▽自然環境保全体験ゾーン▽栗東マーケットゾーン―以上3つのゾーニングを行い整備推進していく。各ゾーン内容を見ると、馬とのふれあいゾーンには、馬場・屋内馬場・厩舎・養老牧場・管理施設―などを整備し、馬と触れ合える拠点を設置する。加えて、高齢者や障がい者が働ける環境を整え就労支援も実施していく。自然環境保全体験ゾーンは、ホーストレイルコースを利用した乗馬体験事業を展開やため池水を利用した防災基盤整備を進める。栗東マーケットゾーンは、地元産品の販売・地元食材を提供するレストラン・カフェや馬のミュージアムを設置し、イベントなども開催し活性化を狙う。また、子どもたちの親しみのある公園となるよう自然遊び場も整備していく。
なお、現段階の計画されている駐車場は4ヵ所で、規模は自家用車200台、大型バス7台、バイク20台、自転車80台程度。保全緑地として国際情報高校及び南側バイパス沿いを緩衝緑地として現況保全する。
提供:滋賀産業新聞