輪島市と北陸自動車道小矢部砺波JCT(富山県砺波市)を結ぶ国道470号能越自動車道の起点側である輪島道路11・5キロのうち、通称1期にあたる南側の「のと三井IC〜のと里山空港IC」の開通を祝う式典(主催/国土交通省北陸地方整備局、石川県、輪島市)が16日、のと里山空港IC(輪島市三井町洲衛地先)で開かれ、関係者がテープカットで喜びを分かち合うとともに、残る北側の2期(輪島IC(仮称)〜のと三井IC)の早期整備に願いを込めた。
式典で事業主体の北陸地方整備局の遠藤仁彦局長は「輪島道路の工事では巨石の発生や想定外の土質の存在が発覚するなど困難を伴ったが、協力企業の尽力により本日開通を迎えることができた。国土交通省では能越自動車道の早期完成に期待する皆さまの思いに応えられるよう着実に整備を進めていく」と式辞を、馳知事は「輪島道路は奥能登地域における広域交流の促進や開港20周年を迎えたのと里山空港へのアクセス向上などを目的に順次整備を進めてきた。輪島市を含めた奥能登地域は世界農業遺産「能登の里山里海」、日本遺産「能登のキリコ祭り」などの魅力的な地域資源を有しており、本日の開通を機に多くの方々が訪れることを期待している」とあいさつ。来賓の西田昭二、近藤和也の両衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、焼田宏明県議会議長が祝辞を、地元を代表して坂口茂輪島市長が関係者に謝辞を述べた。
今回開通した輪島道路のと三井IC〜のと里山空港IC4・7キロは、2006年6月に開通した穴水道路を北側へ延伸する格好で、12年度の事業化から11年の歳月をかけて整備された。国土交通省では引き続き施工中の輪島道路2期(輪島IC(仮称)〜のと三井IC)6・8キロの整備を加速していく。