建通新聞社
2023/09/19
【大阪】大阪市 24年度歳出は1兆0668億円
大阪市は、2024年度の歳出の概算見込みとして1兆0688億円を想定している。23年度当初予算比で約3・4%増となる。予算収支は338億円の赤字となる見通しだ。要因は25年大阪・関西万博の関連経費増加(23年度比243億円増)や子育て施策の経費増加など。市は2500億円貯蓄している財政調整基金の活用も考えている。
また、24年度の市政運営における基本的な考え方もまとめた。ウェルビーイングを実感でき住み続けたくなるまちという目標に向け、本年度と同様に市民サービスの充実、万博を通した経済成長、副首都・大阪の実現に向けて取り組む。
ハード面の具体的な取り組みとしては、▽特別養護老人ホームの計画的整備▽もと住吉市民病院跡地における新病院整備▽大規模感染症の発生に対応できる保健所庁舎整備▽あいりん地域の環境整備▽万博成功に向けたインフラ整備計画などの推進▽統合型リゾート(IR)開業に向けた取り組み推進
▽スーパーシティ構想推進▽水辺の魅力向上や舟運の活性化▽御堂筋の空間再編▽キタ・ミナミ・ニシ・ヒガシなどでの魅力ある拠点形成▽難波駅周辺の歩行者空間化の推進▽新大阪駅周辺地域や夢洲のまちづくりに向けた検討▽大阪城東部地区まちづくりの推進▽なにわ筋線や淀川左岸線(2期)などの整備事業の推進▽豊かで潤いのある質の高いみどりのまちづくり▽防潮堤の耐震補強や密集住宅市街地整備などの整備による防災力の強化―などを盛り込んだ。