トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2023/09/20

【京都】国道178号(山陰近畿自動車道) 網野IC〜府県境の約24q 道路事業が与える影響予測

 京都府は、国道178号(山陰近畿自動車道)の京丹後市網野町から兵庫県との府県境までのミッシングリンク(未整備区間)について、道路計画検討に必要となる道路環境影響評価に着手する。
 山陰近畿自動車道は、日本海国土軸を形成する道路で鳥取県鳥取市を起点とし、兵庫県北部を経由し、京都府宮津市を終点とする延長約120qの地域高規格道路。
 京都府域は、宮津市喜多(宮津天橋立IC)〜宮津市須津(与謝天橋立IC)の宮津与謝道路6・4q、宮津市須津(与謝天橋立IC)〜京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)の野田川大宮道路4・3qが開通。供用区間は宮津天橋立IC〜京丹後大宮ICまでの10・7q。
 京丹後市大宮町森本(京丹後大宮IC)〜京丹後市峰山町新町((仮称)大宮峰山IC)の間を結ぶ大宮峰山道路5・0qについて、国土交通省の直轄権限代行事業により実施中。
 府は、網野以西について取組を推進。令和5年2月議会の質疑で西脇隆俊知事は「早期の全線開通に向けて、ルートが未確定な区間の都市計画の決定に必要な調査等を実施する」と述べた。
 令和5年度当初予算には山陰近畿自動車道整備促進事業費として7000万円を新規計上。早期全線開通に向け、ルートが未確定な区間の都市計画決定に必要な調査(動植物の生息環境や大気室・水質への影響等の調査)を行う。
 9月13日開札で関連業務をエイト日本技術開発に決定した。道路環境影響評価として、動植物等の環境を調査し、道路事業が与える影響を予測して、その状況を評価する。業務箇所は(仮)網野IC(京丹後市網野町郷)〜府県境(京丹後市久美浜町神谷)の約24q。履行期間は令和6年3月25日まで。

兵庫側は権限代行で事業化

 兵庫県側では、近畿地方整備局が一般国道178号城崎道路を新規事業化した。権限代行事業で約7・4qの道路整備を行う。
 城崎道路の起点は兵庫県豊岡市城崎町飯谷(仮称・城崎温泉IC)、終点は豊岡市新堂(仮称・豊岡北JCT・IC)で、延長は7・4q(完成2車線)。起点の東側は京丹後市久美浜町。
 全体事業費は約1150億円。計画交通量は約4700台/日(乗用車約3500台、小型貨物約700台、普通貨物約500台)。構造規格は第1種第3級、設計速度は80q/h。主な構造物は橋梁L1310m、トンネルL2250m、橋梁L1040m、トンネルL725m、トンネルL971m。