建設工事費25億5988万に 建・管・電分離 11月公告 長崎市が実施する西町小校舎等改築事業(長崎市西町2ノ1)において、事業費およびスケジュール変更の詳細が分かった。物価高騰等により校舎・屋内運動場等建設工事では当初計画から5億超が追加され、25億5988万円となる見通し。新校舎等建設後に行う既存校舎・屋内運動場解体工事では杭引き抜きの追加もあり、1億超を増額し2億8688万7000円とする。補正予算計上を議会定例会において説明したもので、建設工事は11月にも公告したい考え。
本紙取材によると、新校舎・新屋内運動場の両者を接続するため建設は一体で発注、工種は通常通り建・管・電の分離発注とする予定。施設概要は校舎部がRC造3階建、延べ面積4936・63平方b、屋内運動場もRC造で平屋(2階相当部にギャラリー設置)、面積1109・03平方bとする計画だ。EVは1基、10`h相当の太陽光発電パネル設置も行う予定。基本・実施設計は褐囓F社設計が担当した。
スケジュールにおいても、校舎等建設後に行う体育倉庫の配置変更などにより変更。新スケジュールでは、校舎等(屋体含)建設工事を11月公告、12月仮契約、2月議会上程、3月着工後17カ月工期で2025年7月完成を目指し(1カ月の予備期間(引越し等)設定)(図@)、同年9月から現北側校舎・給食室等解体(工期9カ月)を実施する(図A)。
同解体を完了後26年7月ごろからの民間事業者による学童建設(工期5カ月)を挟み、27年2月から現屋体を解体(工期7カ月)、同年8月から同屋体跡地に体育倉庫・便所(RC造平屋建て、約75平方b/工期5カ月)を整備(図B)。同年9月からは学校敷地等整備工事(工期10カ月)も同時進行し、28年10月の運動場全体供用開始をもって事業完了とする予定だ。
なお、建設工事費増額の主な理由としては、▽人件費および材料費等の物価高騰(3億4443万1000円増)▽週休2日制導入による経費増(9555万2000円増)▽建物・設備の省エネ化に向けた仕様変更によるもの(7970万6000円増)▽解体工事における杭引き抜きの追加(8375万5000円増)―を挙げている。