建設新聞社
2023/09/19
【東北・山形】北村山公立病院が新病院基本計画プロポ
東根市の北村山公立病院(東根市温泉町2の15の1 組合管理者・土田正剛東根市長)は、新病院整備基本計画策定支援業務を公募型プロポーザルで公告した。参加表明は29日まで。企画提案書および見積書の提出は10月13日までで、同17〜18日でプレゼンテーションとヒアリングを予定している。10月下旬にも受託候補者を決定する。見積上限額は1700万円。
参加資格は、同病院の競争入札参加資格者名簿に登録している単体。過去10年間に厚生労働大臣が定める者か国立病院機構、地方医療機能推進機構のいずれかが開設する病院もしくは公的医療機関で200床以上の病院について、新築または増改築に係る基本計画の策定支援業務を元請けとして受託した実績を有することなど。
東根市街地北側の同市温泉町2の15の1地内にある北村山公立病院は、築50年で老朽化が著しく、医療環境の変化により施設構造を抜本的に見直す時期を迎えているなどの理由から新病院の整備を検討している。
今年8月に策定した基本構想では、新病院の延べ面積は約2万平方bで、病床数は208床から233床程度を見込む。また、バリアフリー採用、ZEB―Ready化など省エネ・再生可能エネルギー導入も検討している。基本構想は医療開発研究所(東京都港区)が担当した。
今回の業務では、基本構想に基づき、新病院の基本方針やコンセプトをはじめ、配置計画や建物概要など施設設備整備方針を設定した基本計画を策定する。建設地については、現在地と移転新築など複数の候補地を選定した上で、検討と評価を進めていく。整備手法についても従来方式(設計施工分離)やDB、ECI、PFI各方式を比較検討して計画の中で詰めていく。
このほか、医師公舎や院内保育所など新病院との連携を考慮した機能について、移転併設および現地存続といった方向性の整理・検討も手掛ける。履行期間は2024年10月31日まで。
基本計画の中で、具体的な全体スケジュールを決定するが、従来方式で整備を行う場合は25年度から26年度半ばまで基本設計を作成。26年度半ばから27年度半ばまで実施設計、28〜29年度の2カ年で建設工事を進め、30年度の開院を想定している。
提供:建設新聞社