羽咋郡市広域圏事務組合は15日、DBO(設計・建設・運営)方式を採用する「新ごみ焼却施設整備運営事業」の総合評価一般競争入札について、3度目となる公告を行った。資材価格高騰や人件費上昇などの影響で2度の入札が不調となったことを受け、工事費を増額し、予定価格を前回の114億6000万円から116億1000万円に引き上げた。
予定価格の内訳は施設建設費が56億3000万円、運営・維持管理業務委託費が59億8000万円となる。10月10日まで参加表明書と参加資格確認申請書、12月15日まで提案書を受け付ける。来年2月5日に改善提案書と入札書の提出を締め切る。2月下旬の開札、3月上旬の落札者決定・公表を予定する。現地見学会は今月25、26日に開催する。
入札に参加できるのはプラントと建築物の建設、施設運営、協力の各企業で構成されるグループ。プラント設備の設計・建設工事を行う企業は(1)清掃施設工事の総合評定値が1000点以上(2)2002年12月以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設(ストーカ方式)におけるプラント設備の施工実績―などの要件を満たすこと。
建築物の設計・建設企業には(1)1級建築士事務所の登録(2)建築一式工事の総合評定値が980点以上(3)主たる営業所の所在地が石川県内―などの要件を求める。協力企業は総合評定値が980点以上で、羽咋郡市内に主たる営業所があること。
運営・維持管理を担う企業の参加要件は(1)02年12月以降に稼働したストーカ方式の一般廃棄物処理施設で複数年以上の運転管理業務実績(2)現場総括責任者・廃棄物処理施設技術管理者を運営開始から最低3年以上配置(3)一般廃棄物処理施設の現場総括責任者としての経験―となっている。
新ごみ焼却施設は羽咋市滝谷町にあるリサイクルセンター駐車場周辺用地約7200平方メートルに建設される。処理能力は日量47トンで、2系列ストーカ方式の焼却炉を備える。可燃ごみや資源化施設の残渣(ざんさ)などを年間で約1万3000トン受け入れる。
設計・建設期間は27年3月31日まで。運営期間は20年間となる。発注・契約支援などの業務は中部設計が担当。