宇城市は今年度から、市内で最も古い豊福小学校の改築に乗り出す。5日の市議会一般質問で、守田憲史市長が「耐力度調査の最終報告に加えて、熊本地震による影響、施設全体の老朽化や機能不足などを総合的に判断し、早急な新築が必要と判断した」と表明。補正予算案に改築設計費を計上し、10〜11月に発注する見通しだ。
松橋町の国道3号線沿いに位置する豊福小は、市内で最も古い小学校で、大半の施設が築後40〜50年以上経過している。施設・設備の老朽化は著しく、昨年度に着手した耐力度調査業務では、ほぼ全ての施設において、国の補助要件となる耐力度点数4500点を大幅に下回っていることが判明した。
建て替えるのは、管理教室棟RC造2階建延べ2308平方b(1970年完成)・S造平屋建71平方b(同96年)、普通教室棟RC造平屋建294平方b(同72年)・RC造2階建延べ1028平方b(同81年)、屋内運動場S造平屋建925平方b(同74年)―の計4626平方b。新施設は敷地内での整備を基本として、校舎6000平方b、体育館1300平方b程度を想定している。
設計業務に向けては、補正予算に限度額2億5939万3000円の債務負担行為(24年度)を設定するとともに、今年度分として3880万円を計上。議会閉会後から11月までの間に発注したい考えだ。
着工時期について市執行部は「設計業務の進捗にもよるが、24年度中の一部着手を目指している」と話している。
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