北海道建設新聞社
2023/09/15
【北海道】JR北海道が北広島市に新駅工事見直し案を提出/40億円圧縮
日本ハムファイターズの新球場(北広島市)開業に伴うJRの新駅について、JR北海道が建設費を当初計画から約40億円圧縮した見直し案を13日、北広島市に提出した。概算工事費は85億−90億円、駅の候補地を北広島駅側に約200m移動。改札から球場までの距離が当初計画の約400mから100m短くなる。
13日にJR北海道の綿貫泰之社長が発表した。同社が2月に北広島市に提示した計画案の概算工事費は115億−125億円、工期は約7年。工事費を負担する同市は「合意は難しい」として、費用の圧縮や工期の短縮を求めていた。
見直し案の場所は、線路脇の歩道(エルフィンロード)の支障となり、候補から外れていたが、市が道の付け替えをすることで使用可能となった。これにより敷地と土地の高低差を埋める擁壁工事などが不要となり、大幅な経費削減につながったという。また、札幌−新駅間を往復する臨時列車の折り返し設備を新駅から北広島駅に移し、新たに必要となる線路の敷設工事を小規模化した。
新駅の工期は北広島市と合意後、約5年間の予定で当初の7年間から2年短縮した。
綿貫社長は「工事費の圧縮、工期の短縮とともに、混雑時の利用客の安全とスムーズな移動に重点を置いた」と述べた。 北広島市は、提示された見直し案を基に設置の可否などを協議する方針。
上野正三市長は「内容を早急に確認し、整備に向けた検討を進める」とコメントを発表した。