日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/14
【群馬】市民体育館大規模改修へ 年内にも設計業務を
富岡市は市民体育館(上黒岩1377−1)の大規模改修工事に向けた設計業務について、年内の契約を目指し、業務を委託する方針を示した。発注担当課は公募型プロポーザルも視野に委託方法を検討している。9月補正予算案に2024年度までを期間とする債務負担行為に限度額7700万円を設定。工事は25〜26年度で計画する。
19万122uの敷地に建つ市民体育館はRC造一部S造2階建て、延べ床面積6361・5uの規模。1994年8月に竣工した。
内部には◇アリーナ=2232u(観覧席320席、放送室、器具庫)◇剣道場=355u(師範室、器具庫)◇柔道場=355u(師範室、器具庫)◇トレーニングルーム=139u◇ロッカールーム=120u(男女各1カ所)◇トイレ=135u(男・女・障害者用各2カ所)◇会議室=140u◇視聴覚室=63・5u◇医務室=22・8u−が配置されている。また、陸上競技場側附帯施設として450席の外部観覧席、器具庫、放送室、更衣室のほか、男子トイレ、女子トイレ、障害者用トイレを各1カ所配置している。
2020年度に富岡市体育施設を対象に実施した劣化診断の結果、C評価(広範囲に劣化などが見られ、安全上・機能上劣化している)と判定されたのは◇屋根・防水◇外壁◇内壁・天井・床◇外部建具◇内部建具◇電灯・電話設備◇受変電設備◇自家用発電設備◇動力設備◇非常用照明・火災報知設備◇その他設備◇給排水・給湯・ガス設備◇消火設備−の12項目。
建築工事として雨漏り防止、アリーナ床の張り替え、トレーニングルームの拡張を計画するほか、交流スペースや観覧席増設を検討する。
電気設備工事ではLED照明への更新やデジタル機器の導入、高圧引込ケーブルの更新、太陽光発電設備の検討を行う。
機械設備工事については空調設備の設置および更新、消防設備や中央監視装置の更新、多機能トイレの設置を計画。
その他工事としてユニバーサルデザイン対応駐車場を設置する。
改修に当たっては国民スポーツ大会をはじめ、各種大会や競技の施設基準を考慮。また、災害時の大規模避難所機能を有する施設とするほか、コンベンション施設として大規模な展示会などの活用を検討する。