横浜市は、旧上瀬谷通信施設地区の「観光・賑(にぎ)わい地区」約70fでテーマパークを核とした複合的な集客施設を整備する事業予定者を三菱地所(東京都千代田区)に決定した。本年度中に三菱地所と基本協定を締結し、27年度までに基本計画協議を行う。2028年ごろに工事に着手し、31年ごろの開業開始を目指す。
三菱地所が提案した「KAMISEYA PARK(仮称)」のコンセプトは、「世界に誇るジャパンコンテンツとジャパンテクノロジーを活用したワールドクラスの次世代型テーマパーク」。中心となるテーマパークゾーン(51f)は有料エリアで、世代を問わず多くの人々が世界観に没入できるゾーンとする。DX技術を活用して、現実とバーチャル空間での体験を融合した空間を創出する。駅前ゾーン(7f)は、テーマパークのグッズショップやコンビニ、ドラッグストアなど、来場者や地域の人たちが利用できる商業施設を設ける。公園隣接ゾーン(6・5f)には、自然をコンセプトにした商業施設を導入する。環4西ゾーン(5・7f)には、バスターミナルを整備する。また、拡張用地を確保し、テーマパーク開業時には暫定利用することを検討している。
開業後には運営状況などを考慮して、ホテルなどの新たな機能を段階的に開発していく方針だ。
開業時は年間で約1200万人の総来街者数を見込み、段階的に1500万人超とすることを目標にする。
提供:建通新聞社