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建設経済新聞社
2023/09/14
【京都】学校施設長寿命化計画 優先整備11棟の３棟完了、２棟着手 令和６年度に計画の中間見直し
福知山市は、令和２年３月に策定した学校施設長寿命化計画について、令和６年度に中間見直しを行う考え。
９月議会の一般質問（９月11日）に答えたもの。市は「福知山市学校施設長寿命化計画において、施設の保全のあり方を事後保全型から予防保全型に転換し、施設の長寿命化と財政負担の縮減を図っている。施設の整備において留意すべき点は、築年数の経過していない施設であっても危険と判断し得る場合は速やかに修繕等の対応を行っていく必要がある」「学校施設を取り巻く状況としては、全国的に第二次ベビーブームなどにあわせ、次々に建設された校舎の老朽化に対応する修繕が追いついていない現状があり、福知山市も同様の問題を抱えている」「現在の整備状況は、施設の劣化の原因となる外壁や屋上の防水を優先して改修を進めている。計画の進捗において一部遅延がみられるものの、学校からの要望を踏まえながら、改修を進めている」と説明。
環境改善に係る取組について「児童生徒の学習環境の改善を目的として、特別教室へのエアコンの設置とトイレの改修、体育館照明設備のＬＥＤ化の３点を中心に進めている」、地域公民館の施設改修については「福知山市公共施設マネジメント基本計画に基づき、施設の経過年数や改修履歴などを総合的に判断した上で順次環境改善もあわせて整備を進めており、原則、基本計画に基づかない大規模な施設改修については実施する予定はない。しかしながら、設備の破損や劣化など施設の利用に支障をきたす場合など、緊急的に修繕を行うなどの環境改善を図っている。今後も基本計画に基づいた施設改修を行い、市民が安心・安全かつ快適に利用してもらえるよう環境改善に努めたい」と述べた。
学校施設長寿命化計画の進捗状況について「長寿命化計画は、今後40年間において施設の維持、更新コストを18％縮減することを目指した計画であり、令和11年度までの施設改修の計画を定めたもの。計画策定時には築40年以上の建物で健全度が50％を切っている建物は11棟あったが、外壁や屋上の工事を中心に令和４年度末までに雀部小学校１棟、日新中学校２棟の計３棟の改修が完了した。今年度は桃映中学校と南陵中学校の各１棟の改修を進めており、これまでに11棟のうち５棟の改修に着手している状況。今後６年間で残りの６棟についても改修を進める予定」と報告した。
また「11棟の他にも至急修繕が必要なところがあり、現在、惇明小学校、大正小学校、成仁小学校において、防火水槽や●井水槽の改修を行っている」と述べた。
今後の課題と展望について「計画策定以降の建物の劣化等に対応するため、来年度に中間見直しを実施する予定。課題としては建物の劣化の速度が予定以上に早く、想定以上に修繕の箇所が発生していることがあり、それを踏まえて計画を見直す必要がある。今後、この中間見直しを踏まえ、計画的に施設の長寿命化を図ることにより、トータルコストの縮減と平準化を図り、施設整備にかかるコストを全体として抑制していきたい」と考えを述べた。
特別教室へのエアコン設置、トイレ改修、照明設備のＬＥＤ化の進捗については「特別教室へのエアコン設置は、令和７年度までを第１クールとし、今年度は６校の設置と７校の設計にとりかかっている。さらに令和10年度までを第２クールとし、事業を完了する予定」「トイレの改修は、令和２年度までに普通教室棟のトイレは全校で完了した。令和３年度からは特別教室棟及び職員用のトイレ改修を行っており、令和４年度までに５校が完了した。今年度は２校で改修を実施しており、令和12年度の完了を予定」「体育館の照明設備のＬＥＤ化は、令和４年度までに20校のうち12校が完了した。今年度は４校で改修を実施中で、令和６年度の完了を予定」と報告した。
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令和２年３月策定の福知山市学校施設長寿命化計画によると、築後40年で改修する事後保全型の維持・更新を行った場合、今後40年間における維持・更新コスト（小・中学校）は総額約３９５億円、年平均約９億９０００万円／年と試算。
これを予防保全型の長寿命化計画による縮減効果により18％の７２億円コストを縮減し、総額約３２３億円、年平均約８億円／年を目標としている。
築40年以上で健全度が50％を切っている建物11棟を整備の優先順位でみると、①南陵中学校特別教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延１８３２㎡／昭和48年築）②日新中学校管理・特別教室棟（ＲＣ造、延２０４５㎡／昭和53年築）③修斉小学校普通教室棟（１、２階）（ＲＣ造、延９９１㎡／昭和54年築）④成仁小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延１８７２㎡／昭和51年築）⑤昭和小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延２０２５㎡／昭和47年築）⑥惇明小学校特別教室棟（東校舎）（ＲＣ造、延１４７９㎡／昭和45年築）⑦日新中学校普通教室棟（南校舎）（ＲＣ造、延２３７３㎡／昭和53年築）⑧惇明小学校普通教室棟（南校舎２）（ＲＣ造、延１７３㎡／昭和54年築）⑨雀部小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延２３７２㎡／昭和53年築）⑩桃映中学校管理棟（ＲＣ造、延１６４５㎡／昭和53年築）⑪雀部小学校体育館（西）（Ｓ造、延４５２㎡／昭和45年築）。
９月議会の一般質問（９月11日）に答えたもの。市は「福知山市学校施設長寿命化計画において、施設の保全のあり方を事後保全型から予防保全型に転換し、施設の長寿命化と財政負担の縮減を図っている。施設の整備において留意すべき点は、築年数の経過していない施設であっても危険と判断し得る場合は速やかに修繕等の対応を行っていく必要がある」「学校施設を取り巻く状況としては、全国的に第二次ベビーブームなどにあわせ、次々に建設された校舎の老朽化に対応する修繕が追いついていない現状があり、福知山市も同様の問題を抱えている」「現在の整備状況は、施設の劣化の原因となる外壁や屋上の防水を優先して改修を進めている。計画の進捗において一部遅延がみられるものの、学校からの要望を踏まえながら、改修を進めている」と説明。
環境改善に係る取組について「児童生徒の学習環境の改善を目的として、特別教室へのエアコンの設置とトイレの改修、体育館照明設備のＬＥＤ化の３点を中心に進めている」、地域公民館の施設改修については「福知山市公共施設マネジメント基本計画に基づき、施設の経過年数や改修履歴などを総合的に判断した上で順次環境改善もあわせて整備を進めており、原則、基本計画に基づかない大規模な施設改修については実施する予定はない。しかしながら、設備の破損や劣化など施設の利用に支障をきたす場合など、緊急的に修繕を行うなどの環境改善を図っている。今後も基本計画に基づいた施設改修を行い、市民が安心・安全かつ快適に利用してもらえるよう環境改善に努めたい」と述べた。
学校施設長寿命化計画の進捗状況について「長寿命化計画は、今後40年間において施設の維持、更新コストを18％縮減することを目指した計画であり、令和11年度までの施設改修の計画を定めたもの。計画策定時には築40年以上の建物で健全度が50％を切っている建物は11棟あったが、外壁や屋上の工事を中心に令和４年度末までに雀部小学校１棟、日新中学校２棟の計３棟の改修が完了した。今年度は桃映中学校と南陵中学校の各１棟の改修を進めており、これまでに11棟のうち５棟の改修に着手している状況。今後６年間で残りの６棟についても改修を進める予定」と報告した。
また「11棟の他にも至急修繕が必要なところがあり、現在、惇明小学校、大正小学校、成仁小学校において、防火水槽や●井水槽の改修を行っている」と述べた。
今後の課題と展望について「計画策定以降の建物の劣化等に対応するため、来年度に中間見直しを実施する予定。課題としては建物の劣化の速度が予定以上に早く、想定以上に修繕の箇所が発生していることがあり、それを踏まえて計画を見直す必要がある。今後、この中間見直しを踏まえ、計画的に施設の長寿命化を図ることにより、トータルコストの縮減と平準化を図り、施設整備にかかるコストを全体として抑制していきたい」と考えを述べた。
特別教室へのエアコン設置、トイレ改修、照明設備のＬＥＤ化の進捗については「特別教室へのエアコン設置は、令和７年度までを第１クールとし、今年度は６校の設置と７校の設計にとりかかっている。さらに令和10年度までを第２クールとし、事業を完了する予定」「トイレの改修は、令和２年度までに普通教室棟のトイレは全校で完了した。令和３年度からは特別教室棟及び職員用のトイレ改修を行っており、令和４年度までに５校が完了した。今年度は２校で改修を実施しており、令和12年度の完了を予定」「体育館の照明設備のＬＥＤ化は、令和４年度までに20校のうち12校が完了した。今年度は４校で改修を実施中で、令和６年度の完了を予定」と報告した。
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令和２年３月策定の福知山市学校施設長寿命化計画によると、築後40年で改修する事後保全型の維持・更新を行った場合、今後40年間における維持・更新コスト（小・中学校）は総額約３９５億円、年平均約９億９０００万円／年と試算。
これを予防保全型の長寿命化計画による縮減効果により18％の７２億円コストを縮減し、総額約３２３億円、年平均約８億円／年を目標としている。
築40年以上で健全度が50％を切っている建物11棟を整備の優先順位でみると、①南陵中学校特別教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延１８３２㎡／昭和48年築）②日新中学校管理・特別教室棟（ＲＣ造、延２０４５㎡／昭和53年築）③修斉小学校普通教室棟（１、２階）（ＲＣ造、延９９１㎡／昭和54年築）④成仁小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延１８７２㎡／昭和51年築）⑤昭和小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延２０２５㎡／昭和47年築）⑥惇明小学校特別教室棟（東校舎）（ＲＣ造、延１４７９㎡／昭和45年築）⑦日新中学校普通教室棟（南校舎）（ＲＣ造、延２３７３㎡／昭和53年築）⑧惇明小学校普通教室棟（南校舎２）（ＲＣ造、延１７３㎡／昭和54年築）⑨雀部小学校普通教室棟（北校舎）（ＲＣ造、延２３７２㎡／昭和53年築）⑩桃映中学校管理棟（ＲＣ造、延１６４５㎡／昭和53年築）⑪雀部小学校体育館（西）（Ｓ造、延４５２㎡／昭和45年築）。
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