建設新聞社
2023/09/14
【東北・宮城】東北学院が土樋Cの一部解体、多賀城C売却
学校法人・東北学院(仙台市青葉区土樋1の3の1 原田善教理事長)は、仙台市青葉区にある東北学院大学土樋キャンパスの校舎を一部解体する工事を計画しており、フジタの施工で近く着工する。
土樋キャンパスは、市営地下鉄南北線の五橋駅(東北学院大学前)および愛宕橋駅から徒歩圏内に位置する青葉区土樋1の3の1地内に所在。敷地面積5万5720平方b内に、総延べ7万4195平方bの校舎が建つ。主な施設は1〜8号館、大学院棟、ホーイ記念館など。
今年4月、同キャンパス東側で五橋駅近接の愛宕上杉通沿いに五橋キャンパスが開学したことで、教育・研究機能の多くが集約された。これにより、老朽化が著しい土樋キャンパスの2号館、3号館、4号館などを解体する。主な対象建物はRC造で、合計延床面積は8000平方b規模。工期は2025年3月までを予定。
今回の校舎解体後の跡地活用は未定としているが、インフラを含め周辺施設の利用者が増えていることから、土樋キャンパスについても再開発が期待されるところだ。
また同法人は、宮城県多賀城市にある多賀城キャンパスを、プライムライフテクノロジーズグループのミサワホーム(東京都新宿区西新宿2の4の1 作尾徹也代表取締役社長執行役員)と東北ミサワホーム(仙台市青葉区一番町1の3の1 川邊進太郎代表取締役社長執行役員)に売却した。入札で優先交渉権者となったミサワホームらと協議を進め、8月4日付で契約している。
多賀城キャンパスにあった東北学院大学工学部は五橋キャンパスに移転した。これに伴い跡地の有効活用を図る。売買契約は、建物を含む現状での引き渡しで、解体などは買主が行う。敷地面積は約11万4000平方b。所在地は多賀城市中央1の13の1地内で、多賀城市役所の北西に位置する。
ミサワホームによると、戸建てや分譲マンションといった住居をはじめ、スーパーマーケットやレストランといった商業施設、保育施設、医療施設、スポーツ施設などを複合的に配置する計画。『多世代に魅力的な地域拠点』の整備を目指すという。
なお、プライムライフテクノロジーズは「くらしとテクノロジーの融合」による未来志向のまちづくりを目指し、パナソニックとトヨタ自動車が設立して三井物産を加えた3社が株主となっているホールディングス会社。ミサワホームのほかパナソニックホームズ、トヨタホーム、パナソニック建設エンジニアリング、松村組の5社を傘下に持つ。
提供:建設新聞社