日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/13
【群馬】県桐生土木事務所は塩原工区で工事用道路整備
県桐生土木事務所は、みどり市大間々町下神梅地内および塩原地内で計画する国道122号(渡良瀬幹線道路)塩原工区整備で、(仮称)下神梅塩原橋梁架設を計画しており、2024年度は下部工の着手を予定。これに伴う、工事用道路整備を12月ごろまでに発注する。工事発注方式は分割発注の可能性もあるとしているが、現在検討中となる。仮橋の架設工事については、別案件とするかなど未定となっている。
工事用道路は、渡良瀬川の上流左岸側に位置するみどり塩原浄水場第2取水場(群馬東部水道企業団)付近から左岸側を河川沿いに下り、架橋予定地付近に仮橋60m程度を架けて右岸側へ渡河させる。また、約700mの仮設道路を整備する。仮橋や舗装構成などは技研コンサル(前橋市)が9月末までに完了する見込み。
みどり市内を南北に貫く国道122号のうち、下神梅地内から大間々町桐原地内の上桐原交差点までの約1600m区間は通称「七曲がり」と呼ばれている。事業は7カ所の急カーブが連続する難所を改善するものとなる。渡良瀬川と急峻な崖に挟まれており、連続雨量150oで通行止めとなる規制区間。落石の危険性もあることから、安全性の確保や移動時間短縮を目的に、渡良瀬川左岸側に新たな道路を計画した。
塩原工区は下神梅バス停付近を起点とし、旧福岡西小学校(塩原363)の西側を通り、渡良瀬川を渡る福岡大橋の北詰にある県道根利八木原大間々線と小平塩原線の交差点を終点としている。整備延長は1440mで一部区間は根利八木原大間々線を活用する。地域住民と協議の上、すでにルートは決定しており、農地の分断を極力避ける線形となる。
新橋はPC2径間連続エクストラドーズド橋で、橋梁180m、総幅員14・0m(片側歩道)、下部工A1は逆T式橋台(直接基礎)、A2は逆T式橋台(組杭深礎φ1500×6本)、P1は壁式橋脚(大口径深礎φ10000)で整備する。道路詳細設計業務は技研コンサル(前橋市)が手掛けた。幅員は全幅10・5m。幅員構成は車道部6・5m、路肩1・5m、片側歩道2・5m。起点となる交差点に信号機や横断歩道の設置も予定する。歩道は下り線側に設置する計画となっている。詳細設計は大日本コンサルタント(東京都千代田区)が手掛けている。
道路整備後の現道は民家へのアクセス路となる区間を除き、通行止めとする方針。