トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2023/09/13

【鳥取】庁舎、大規模改修は33億円/試算し改修概要を説明/米子市本庁舎

 米子市は、本庁舎の大規模改修の概要を明らかにした。内外装の一新や増床などで、試算する33億1000万円は「現段階で多めに見積もった額」(伊澤勇人副市長)という。
 8日の市議会9月定例会で、改修の見通しを尋ねた松田真哉議員に対し、市側は想定する約33億円の内訳を説明。下関浩次総務部長は本庁舎の躯体は現状のままで、内外装を一新し、環境負荷低減に向けた省エネ対応設備の導入、多機能トイレを含むユニバーサル対応の設備、防災トイレといった社会的ニーズを踏まえた機能を採り入れるとした。また、旧庁舎、第2庁舎の廃止で会議室の不足が発生するため、本庁舎2階東側屋上部で増床し、1765平方b拡張する。
 本庁舎を巡って市は、借地である敷地の取得交渉を続ける一方、一般的に長寿命化改修のめどをされる築後45年が2027年に迫っており、必要となりうる改修費を試算。
 伊澤副市長は、DX化で来庁者が減少するなど「不確定要素がある」と述べ、将来的に必要となる庁舎スペースが想定よりも少なくて済み、33億1000万円より圧縮できる可能性を示した。
 本庁舎は1982年築で、鉄骨鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建て延べ床面積1万2235平方b。改修するスケジュールは、1〜2年目に長寿命化構想(計画)の策定、3年目に基本設計、4年目に実施設計(詳細設計)、5年目に工事準備、6年目から工事との想定。

日刊建設工業新聞