備前市は、旧アルファビゼンを部分解体した後、2024年度に改修工事などを発注する予定。23年度から2カ年の継続費として、解体費と改修費などを合わせた全体の概算工事費は約18億円。
旧アルファビゼン(備前市西片上1226)は大型の複合商業施設だったが、店舗が全て閉店し約20年が経過する。市が買い取り、店舗として使用するための事業者を募集していたが契約まで至らなかったため、部分解体し、新たな複合施設へと改修することになった。
現施設は地下2階地上7階塔屋2階建て延べ3万0352平方bの規模で、1〜4階部分が鉄骨鉄筋コンクリート構造、5〜7階部分が鉄骨構造。鉄骨造地上5〜7階延べ1万0452平方bの駐車場部分を全解体し、鉄骨鉄筋コンクリート造地上1〜4階を部分解体するなどして、面積を約5分の1となる鉄骨鉄筋コンクリート造地上4階建て延べ5881平方bへ縮小する改修などを実施する。解体工事の工期は24年9月30日までの約1年間。改修工事の完成予定は25年3月。設計は、解体と改修全て一括で丸川建築設計事務所(岡山市北区)が担当した。
現在、ひび割れや隙間などの状況を撮影し記録を残すため、外観と内観ともに周辺の家屋調査を行っている。
22年9月27日に発表された「新しい市民交流拠点計画」に基づき、解体と改修工事を行う。同年9月時点での設計コンセプトは、「賑わいのある公園」「人や環境、すべてにやさしい施設」「まちづくりの一助となる施設」。現段階では、1階には小さな子どもが屋内で遊べるスペースとなるおもちゃ広場、2階には公民館などを検討している。
中央建設と太陽建設の共同企業体が解体工事を担当する。落札金額は5億6220万6000円。
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提供:建通新聞社」