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　豊田俊郎国土交通副大臣は12日、台風13号による県内の被災箇所を視察した。視察を終えた豊田副大臣は記者団に対し、「被害の甚大さ、重大さを肌身で感じた。１日も早い復興を目指し、国交省を挙げて対応していく必要があると痛感した」と述べた。また、茂原市をはじめ県東部地域でも甚大な被害が生じたことについて「一宮川では下流の調整池や河口付近の整備を計画的に進めているが、再びの被災となった。さらなる改修工事を進めていくことが必要。今回の視察箇所も含め、技術支援と予算措置をしっかりと行っていきたい」との考えを示した。
　視察では、およそ２時間かけて、いすみ鉄道の西畑駅・上総中野駅間、小湊鐵道の養老渓谷駅・上総中野駅間、市原市戸面地先の養老川を巡った。
　視察に際し、池口正晃・県県土整備部長、平林昇・大多喜町長、被災者などと対面。さらに、古竹孝一・いすみ鉄道代表取締役、石川晋平・小湊鐵道取締役社長から具体的な要望を受けたことを明かし、「運転見合わせに伴い、代替バスを運行してもらっているが、１日も早く復旧させることが第一の課題。今後は、検証を重ねた上で、われわれの技術力を生かし、地域の皆さんの協力もいただきながら再発防止にしっかりと取り組んでいく必要がある」との見解を示した。
　いすみ鉄道と小湊鐵道では、線路部分の土砂が流出するなどの被害が発生。いすみ鉄道の全線と、小湊鐵道の一部区間（里見駅・上総中野駅間）で運転見合わせとなっている。復旧作業においては、14日以降、鉄道・運輸機構の災害復旧調査隊が技術支援を行う予定。
　養老川は溢水により土砂が流出し、旅館「鶴乃家」などが被災した。