県教育庁生涯学習課は、同課が所管する社会教育施設12施設の老朽化や利用環境の変化を踏まえ、今年度から整備構想の策定に向けた「秋田県立社会教育施設在り方検討委員会」を開く。第1回を10月下旬、第2回を2月前後に予定。6年度も委員会で2回にわたり方針を協議し、同年度中に方向性をまとめる。施設ごとの具体的な整備計画も同年度以降、早期に検討したい考え。
対象施設のうち10施設が10年後に築30年を超えるなどの状況を踏まえ、各施設の大規模改修や修繕も含めた中長期的な計画を策定するため、将来的な財政規模や人口減少などによる利用環境の変化も踏まえ、今後の施設整備や管理運営の方針を定める。
検討委員会は学識経験者や教育関係者5名で構成。施設の現況を検証し、施設の整備・運営方針を検討する。具体的には、保有施設の◇機能 ◇規模および配置 ◇整備および運営の基本方針―を検討する。
なお、生涯学習課所管の社会教育施設には対象12施設のほか、博物館分館の旧奈良家住宅もあるが、文化財で文化庁協議が必要なため、あり方は個別に検討される。検討の対象となっている12施設および検討委員は次の通り(敬称略)。
◇自然体験活動センター(あきた白神体験センター):平成19年建設RC2F2,660.08u(八峰町八森字御所の台53−1)◇青少年交流センター(ユースパル):平成11年建設RC4F8,452.6u(秋田市寺内神屋敷3−1)◇県立美術館:平成24年建設RC3F3,746.66u(秋田市中通1−4−2)◇近代美術館:平成5年建設SRC7F11,166.5u(横手市赤坂字富ヶ沢62−46)◇博物館:昭和49年建設RC3F11,952.81u(秋田市金足鳰崎字後山52)◇農業科学館:平成2年建設RC1F5,032.93u(大仙市内小友字中沢171−4)◇図書館・公文書館:平成5年建設RC4F12,445.73u(秋田市山王新町14−31)◇あきた文学資料館:平成18年建設RC2F874.81u(秋田市中通6−6−10)◇生涯学習センター:昭和55年建設RC5F6,299.6u(秋田市山王中島町1−1)◇大館少年自然の家:昭和49年建設RC2F3,244.61u(大館市東字岩神沢31)◇保呂羽山少年自然の家:昭和53年建設RC2F3,332.69u(横手市大森町八沢木字大木屋73)◇岩城少年自然の家:昭和58年建設RC1F4,805u(由利本荘市岩城赤平字長ヶ沢260−8)
[検討委員] 加藤寿一(秋田県社会教育委員、秋田テレビメディア戦略部特別嘱託)、長門里香(秋田県小学校長会幹事長、秋田市立御所野小学校長)、川嶋幸夫(日本経営協会専任コンサルタント)、清水候二(建築保全センター参事兼保全情報センター長)、相原学(秋田経済研究所専務理事・所長)
提供:秋田建設工業新聞社