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建通新聞社四国
2023/09/12

【愛媛】松山市 新南クリーンC基本計画を建技研に

  松山市は、指名型プロポーザル方式で選定手続きを進めていた「新南クリーンセンター施設整備基本計画作成業務」の委託先を建設技術研究所松山事務所(松山市)に特定した。3月に作成した松山ブロックごみ処理広域化基本構想を踏まえ、新南クリーンセンターの焼却施設、粗大ごみ処理施設の整備基本計画を作成し、併せて施設の整備と運営について、PFIなどの導入可能性を調査・検討する。参考見積金額は税込み2970万円。9月中旬の契約締結を目指す。
 業務ではこの他、施設の余熱利用計画や敷地造成計画の作成、委員説明会の運営支援も求める。履行期限は2025年3月18日まで。
 事業は、松山市、伊予市、東温市、久万高原町、松前町、砥部町でつくる松山ブロックごみ処理広域化検討協議会が23年3月に交わした基本合意に基づき、可燃ごみと粗大ごみを対象に実施する広域処理。構成市町による連絡会議が松山市に中間処理と残渣(ざんさ)の最終処分(再生利用を含む)を委託する。施設は松山市西クリーンセンターを広域処理施設の一つとして継続運用するとともに、同市南クリーンセンター敷地内(市坪西町1000ノ1)に新施設を建設して対応する。
 ごみ処理広域化基本構想によると、新施設は、松山市など3市3町全体の処理量に対して西クリーンセンターの処理能力で不足する年間推計5万6040dを補う施設として、南クリーンセンター敷地面積2万8666平方bのうち約1万1000平方bを利用し建設する。必要な処理能力は可燃ごみが日量160〜210d、粗大ごみが日量35〜46d。概算事業費は220億円程度とし、32年度の供用開始を見込んでいる。
 詳細は今後作成する整備基本計画の中で固めていくが、新施設の可燃ごみ処理施設はストーカ式燃焼炉、粗大ごみ処理施設は破砕選別施設とする方針。
 プロポーザルには同社の他に中外テクノス、日本環境衛生センター西日本支局、パシフィックコンサルタンツ愛媛事務所、復建調査設計株式会社松山支店が参加した。
提供:建通新聞社