高知市は、六泉寺町、北百石町、丸池町市営住宅を統合し、六泉寺町市営住宅を建て替えるため、基本計画の策定と民間活力(PPP/PFI手法)の導入可能性調査を行う。発注方式については公募型プロポーザルも視野に入れて検討中で、発注時期は早くて11月ごろとなる。9月補正予算案に事業費2300万円を計上した。
現在の六泉寺町市営住宅は1966〜73年に建設した2〜4階建ての計34棟、412戸で構成。老朽化が進んだことに加え、3b以上の津波浸水が想定されていることから全ての棟を建て替え、2〜3棟に集約し高層化を進める。津波浸水に備えピロティ式の構造を採用したり、地域住民の津波避難場所としての機能を持たせたりなどの検討を行う。
統合される2団地は、跡地利用を詰めて基本計画の中に盛り込む。北百石町市営住宅は1棟、18戸で57年に建設、敷地面積が約1000平方b。丸池町市営住宅は7棟、38戸の構成で70年に建設、敷地面積が約8000平方b。
今後の予定では、24年度に基本計画をまとめ、25年度から設計着手、入居者の仮移転開始、順に建て替え整備を進めて32年度までの事業完了を目指す。
基本構想の策定は地域計画建築研究所(京都市下京区)が担当した。
提供:建通新聞社