建設新聞社
2023/09/11
【東北・福島】ヨコミゾ・鈴木伸幸JVを選定/大熊町社会教育複合施設の基本計画・設計
大熊町は、JR常磐線・大野駅西地区に整備する社会教育複合施設の基本計画と基本・実施設計の委託者選定へ公募型プロポーザルを進めた結果、aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所(東京都新宿区)・鈴木伸幸建築事務所(福島県白河市)JVを選定した(本紙調査)。
今月4日にプレゼンテーションおよびヒアリング審査を実施し、審査結果を同8日に通知した。審査委員は、初澤敏生福島大学人間発達文化学類長ら9人。契約限度額は3億1926万円(税込み)。
社会教育複合施設は、福島第一原子力発電所事故以降、休館が続いている図書館(民俗伝承館含む)、公民館、文化センター、農村環境改善センターに代わる施設として、大野駅隣接地に当たる大熊町下野上地内の敷地約7000平方bに整備を計画。図書館、博物館、公民館の機能を複合化し、延床面積は5000平方b程度を想定している。
基本構想によると「大熊で学ぶ大熊の記憶をつなぐ」をコンセプトとし、内部にはエントランス(多目的スペース)や、窓口、開架書架(最大10万点)、閉架書庫(5万点)、企画展示室、講義室、資料閲覧室、特別収蔵庫、作業室、古民家「吉田家住宅」を利用した活動室などを設けることを見込んでいる。
今回委託する業務は、基本計画、基本・実施設計一式などで、配置計画や構造、階数などの施設計画を検討するとともに、設備含む設計概算書なども取りまとめる。履行期限は2025年11月30日を予定。工事は25年〜27年度に行い、27年度の開館を目指す。
なお、整備推進支援業務はデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社が担当している。
提供:建設新聞社